カテゴリ:健康
インフルエンザウィルスはとても小さくて、直径は約1万分の1ミリの大きさです。結核菌と比較しても約30分の1の大きさだそうです。マスクの繊維の隙間はインフルエンザウィルスよりもかなり大きいのが実態。「マスクはインフルエンザウィルスを通してしまうので効果がない」と主張する人たちもいます。
マスクは何層かの構造になっているのが普通でウィルスが通過しずらい構造となっています。それでもウィルスを通してしまうほどの隙間はたくさんできます。それではマスクをする意味がないのでしょうか?ウィルスはマスクの繊維に吸着するという現象が起きます。これがマスクの効果なんです。ウィルスの大きさとマスクの繊維の隙間の大きさを比較して、マスクは意味がないと考える人が意外と多いようです。
1月23日の「ためしてガッテン」を見た方もおられると思います。番組は「そのマスク、大丈夫?予防効果10秒UP術」でした。「99%ウィルスカット」と表示されたマスクや100円ショップで販売されているマスクなどのウィルスカット率を実験で確かめます。その結果は「99%ウィルスカット」と表示されたマスクのカット率は何と0%でした。これではマスクをしていないのと同様の結果になってしまいます。
しかし、マスクを顔に密着させて鼻・ほほ・あごの部分に隙間を作らないようにするとカット率が大幅にアップ、本来のマスクの力を発揮しました。マスク自体はウィルスをカットしていたのですが、マスクと顔のあいだにできた隙間からウィルスが侵入していたんですね。 ワイヤー入りのマスクなら山折・谷折りをきちんとして顔にピッタリ密着させることが大切。プリーツ式マスクではあごまでしっかりと伸ばすように装着しますが、あまり伸ばしすぎるとかえって隙間ができてしまいます。大きすぎるマスクや小さすぎるマスクも隙間ができる原因になります。マスクの性能そのものよりも装着法が大事なポイントだったんですね。
ピッタリとマスクを顔に密着させていてもマスクがずれてしまうということも起きます。でも、人混みにいる時や患者の側にいる時などにマスクが顔に密着するように注意していれば問題はないそうです。私たちが心配するほど咳やクシャミによって飛散するウィルスの数は多くなく、飛散したウィルスも間もなく死んでしまうそうです。 実際に感染する場合の事例としては接触による感染が多く、手についたウィルスが口や鼻から入って感染する場合が多いそうです。ウィルスのついたカップやグラスなどに触れて接触感染が起こったりします。手を洗浄・消毒することはとても大切なんですね。また、人というのは知らず知らずのうちに手で鼻に触れるなど顔に触れる機会が多いそうです。マスクはこうしたことからの感染を防止してくれる働きもあります。
私はマスクを2枚使用しますがマスクとマスクの間にウェットティッシュを挟みます。マスクは喉や鼻の粘膜の乾燥を防止して、粘膜の働きを正常化し「線毛」の働きにより異物を外に出す力を保ちます。ウェットティッシュの働きによってこの効果はより増大します。手洗いやうがい、そしてマスクの効果的な使用によってインフルエンザを予防しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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