お母さんのヘドロの海
ちいさいモモちゃんシリーズが好きです。姪ちゃんは、どうしておばちゃんは、オトナなのに子供の本を読むのか、どうして子供が着るみたいな漫画(キャラクターといえ!)のTシャツを着るのかと聞かれます。答えは簡単、好きだから。オトナでも、子供の本を読みますし、感動できます。児童文学は、小さい人達にも読めるようにルビを振っているだけでなにも、子供のためだけの本ではないと思っています。モモちゃんシリーズは、他の児童文学にはないリアルなお話があります。幸せなお話やおとぎ話の合間に、時々毒が紛れ込むような感じ。でも、その毒が非常に深く必要であるとも思い知るのです。姪ちゃんにも読んで貰いたいけれど(幸せすぎる彼女に)解るんだろうかという不安もあります。モモちゃんシリーズの、特に、「お客さんのパパ」や「なみだの海」を読んでいると今回読んだ「小説・捨てていく話」は母と娘、両方の立場をこえて考えさせられます。なんとも人のよい母親、元旦那さまに対しても母親のような対応で、でも心の中では女性としての葛藤もあり、苦しみがあります。男の人の身勝手な解釈や、行動、自分本位の言動など、男の人が読むと身につまされるのではないかと思いますが、どうなんでしょうか。モモちゃんが周りが海になってしまう程に泣いたかげで、モモちゃんのお母さんは、血の涙を流していたのでしょうか。モモちゃんを読んだお母さん達には読んでもらいたい気持ちになります。モモちゃんシリーズは探せば番外が他にもあって、出版社が違うのですが、くつしたのタッタちゃん達の絵本もあります。モモちゃんシリーズはほんとに奥が深いのです。ちょうちょ...価格:1,365円(税込、送料別)うみとモモ...価格:1,575円(税込、送料別)