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テーマ:心のままに独り言(8588)
カテゴリ:ウルトラマン
信じられないことに今年もあと一か月半。
ウルトラマン 第38話「宇宙船救助命令」 次回作「ウルトラセブン」の世界観を想定してか全編宇宙が舞台。脚本は上原正三。ご本人いわく「最後なのでお情けで書かせてもらった」とのことだがハッキリ言って駄作。これホントに上原正三が書いたのか?書きたいものを書いたというよりも「書かされた」ような感じ。事実このお話は円谷一がアイディアを出したといわれている。そのせいか上原正三が得意とするキャラクター同士の葛藤や足枷みたいなものは皆無。タイトル通り宇宙船を科特隊が救出するだけのお話。次回で最終回だというのに新しいメカや2匹も怪獣を登場させたり、お話の設定を宇宙空間だけにするなど、それなりに予算を割いてサービス旺盛なのだが本当に面白くなかった。ひょっとして「ウルトラセブン」の制作を想定してパイロット的に撮影されたのでは?宇宙空間でのメカの撮影にかかる時間と予算、フィルム上での特撮シーンの映え具合(とくに照明)、宇宙を舞台にしたストーリーの展開など。そう考えるとストーリーはあってもなくても問題ではなく、むしろ高度なドラマ性は却って邪魔になる。脚本もテレビ界の売れっ子ライターたちで占められていた「ウルトラマン」の執筆陣のなかで一番ギャラが安くてペーペーの上原正三にお鉢が回ってくるのは尤もなこと。「お情けで書かせてもらった」というのも本当なのかもしれない。さらに特撮は本家・東宝から円谷英二より特技監督の称号を引き継いだ有川貞昌をわざわざ招聘。ますます技術テストを目的に作られたような気がしてならない。円谷プロは技術系の会社なので本編の撮影よりも特撮に時間と予算が優遇されるという。当時の円谷プロなら技術テストのためだけに一本分の予算を丸々費やすことは十分考えられる。ついでにスケジュールが末期的な状態にあり、本編と特撮の両方に時間をかける余裕がなかったことも背景にあったかも。そんなこんなで個人的にはスケジュール上の問題と、技術テストを目的にでっち上げられた一本だと思います。お・わ・り。次回いよいよ最終回。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月17日 16時36分47秒
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