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テーマ:心のままに独り言(8605)
カテゴリ:傷だらけの天使
レンゲ畑で地球が割れんばかりに激怒。
傷だらけの天使 第24話「渡辺綱に小指の思い出を」 市川森一の傑作。物語の縦軸(仕事の遂行)と横軸(幼なじみとの再会)が終盤見事に繋がる。それを丁寧に演出した児玉進の手腕に注目。修はイカサマ賭博師の下で修業に励んでいた。さらに偽物の刺青を背中一面に入れる。それは暴力団・銀竜会の幹部・村田(前田吟)の依頼だった。賭場でわざとイカサマを発覚させ銀竜会を失墜、ライバルの金竜会に取入ってもらおうという筋書き。そしてイカサマ賭博師として修が送り込まれることになっていた。特訓の甲斐あって修の腕は村田や辰巳にも分からないぐらい上達していた。その夜、夜行列車に乗って加代子(坂口良子)は東京を向かっていた。加代子は修の幼なじみであり、子どもの頃、修から「お嫁さんにしてあげる」と言われた一言を引きずったまま大人になっていた。実は加代子は明後日に結婚を控えており、その前に一目修に会いたかったのだ。「つらいことがある度に修さんのことを思って頑張って来たんです」。しかし、修は一世一代の大仕事の最中。誰かと会える状況でもない。そんなこんなで享の機転で加代子と再会する修。「綺麗になったな」。何かお祝いをしようと考えるが「約束したじゃない。私のことをお嫁さんにしてくれるって。それで私、一目会いたくてそれで来ちゃったんだから」。加代子は公務員と結婚することになっていたが、修の気持ち一つで反故にするつもりだった。しかし修に説得され、明日帰郷することに。そして朝10時に上野駅でに待ち合わせを約束する。そんなこんなで賭場が開かれる。修の堂々とした仕切りっぷりに誰もイカサマだとは気付かない。そして村田の合図とともに修がイカサマをしようとした瞬間、組長の情婦から待ったがかかる。村田の謀略はバレバレだった。金竜会の会長からも見捨てられ、挙句に左腕を切断されてしまう。そして修も落し前として数人に抑えつけられ無理矢理小指を詰める。そのグロさにテンパってしまう辰巳。一人だけ車に乗って立ち去ろうとするが、既に修が乗っていた。左手を押さえてギャーギャー泣き叫ぶ修を病院へ搬送。医者に診てもらったところ切断面が鮮やかだったことからくっつく可能性がある、と。修は切断された小指を求めて銀竜会へ。長ドスを振り回して大暴れ。そんなこんなで快調の情婦宅へ押し入り、冷蔵庫から切断された小指を発見し、病院へUターン。3時間後には手術が終わると言う。約束の午前10時だ。その頃、加代子は享に連れられ上野駅にいた。修が来るのを待っている。発車のベルが鳴る。汽車から降りようとする加代子を享は再び乗せる。涙が止まらない加代子。幼い頃、修と別れた日のことを思い出していた。麻酔が切れ意識を取り戻した修。加代子が住んでいる越中は東京から見て西の方角だ。西に向かって修は呟く。「小指が付いてよかった。今度加代ちゃんに会う時、恥ずかしいからな。加代ちゃんの花嫁姿って、綺麗なんだろうね。幸せになってね。祈ってるよ」。お・わ・り お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月16日 19時58分53秒
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