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テーマ:心のままに独り言(8612)
カテゴリ:新・座頭市 第2シリーズ
もうちょっとぐらい上昇志向でもいいのかも。
新・座頭市 第2シリーズ 第16話「裸の泣き虫役人」 脚本 勝新太郎・東条正年 監督 井上昭 山本周五郎っぽいほのぼの人情話。これを最終回に持ってきたらよかったのに。花嫁さん一行が通って来ましたよ。市はご祝儀にお餅を一つもらう。もぐもぐ餅を食いながら「末永く・・・長持ちして下さいましよ」としみじみ。市は百姓相手に博打場を開いているチンピラを懲らしめ、百姓たちにこんなことしちゃダメと諭してお金を返金。お金が入ったざるには二朱だけ残っていた。「世の中ってのはまだ何もかも悪くなっちゃいねーなー」とほのぼの。その夜、市がマッサージに訪れた屋敷に盗賊が押し入るが、市の活躍で全員捕らえられる。勘定方の役人・山田吉次郎(川浜高校ラグビー部・内田勝の父親)はおどおどするが、現場に立ち会うだけで良いと言われて屋敷へ向かう。市が同じ宿に泊まっていると知って酒を振る舞い、市はお返しにマッサージ。二人はすっかりお友達になる。山田は我孫子へ向かう市にリクエスト。我孫子には祝言相手のゆき(吉田日出子)が松乃屋という宿で働いている。今夜の一件で到着が二、三日遅れると伝えてほしいとお願いする。その後、山田は上司の代官(スガカン)に今回の仕事を報告、不正がないか徹底的に調べ、賄賂を差し出されても受け取り拒否しましたと生真面目ぶりを発揮。しばらくして代官は数日前「座頭市」が盗賊を捕らえ、山田が現場にいたことを知ると山田を公事方手代頭に任命、「座頭市」を捕らえるよう命令する。宿でなかよく酒を飲んだ男が「座頭市」だった。つうことでこのままだといずれ山田が自分の不正に気付きかねない。そこで山田に「座頭市」を追討させ、どさくさに紛れて殺されてもらう作戦。市の行く先々は死体ごろごろですからね。そうとは知らず山田はえらいことになっちゃったとブルー。一方、市は我孫子に到着、ゆきに会って山田のことを伝える。ゆきにはたー坊という男の子がいた。そして山田も我孫子入り、ゆきから市の言付を預かったと聞き、ゆきは山田の出世を喜ぶ。二階から市とじゃれ合うたー坊の楽しそうな声が聞こえる。そんなこんなで山田は市と再会、世話になったと礼を言い、市は山田の出世を祝う。そして「あなたは座頭の市と呼ばれてるんですか?」と単刀直入に聞き取り開始。「夜道なんかは・・・大丈夫ですかね?」「おかげさまで昼も夜もありゃあしません」。それなら今すぐにここを発つよう市に懇願する。市を逃がした後、何とかうそをついて誤魔化すつもりだ。そして「私も飲みます・・・今夜は飲みます!」と市と酒を酌み交わす。「私は今まで中途半端な嘘ばかりついてきました。他の役人は出世するために恐ろしい噓を平気でつきます。それを民百姓は信じるんです。私は間違っている。本当のことを私が言うと嘘になるんです。嘘をつき始めるとその嘘を隠すためにまたひとつ嘘を言う。そしてまた嘘を言う。どんどん雪だるまになって十年、二十年。このたー坊が大きくなった頃には嘘ばっかりの世の中になりますねー」。そして市にゆきへ酒を注がせ、山田も市も酒を飲む。「今夜の酒はうめえ。おいちょっとやるか?」とたー坊にも酒を勧めて四人ほのぼの。ところが代官軍団が松乃屋に向かってくる。「おゆきさん、私は今から本当の嘘をつきますからね。こんなもの着てるから嘘ばかりつくんですよ。裸一貫になったら嘘をつけます!」と言って裸になると二階から代官に向かってシャウト。「よく聞け―!皆帰れー!ここに座頭市はいない!おわり!」。さらに「こんなものはお返しします!」と言って十手と代官から渡された金を放り投げる。「座頭市はいないと何べん言わせるのか!私は噓を言っていない!本当のことを言ってるんだ!おわり!」「山田ー気でも違ったか?」「気が違っているのは貴様たちのほうだ!私ゃねーもう役人なんか辞めて百姓に戻るんだ!裸一貫でやり直すんだよ!お前たちは百姓がどれだけ汗を流して畑を耕しているのか・・・考えたことがあるのか!それで役人が務まると思うのか!どうして市さんを捕まえなきゃならないんだ!私は絶対ゆるさーん!」。山田のシャウトにじーんとした市は山田に扮して代官軍団の前に姿を現すと皆殺しにする。山田がふと気づくともう市の姿はない。「市さん・・・市さーん!」。お・わ・り お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月30日 21時16分38秒
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