カテゴリ:現物株/株式指数
昨日のお昼過ぎくらいでしたか、日本の当局の為替介入があったみたいですね。
しかも、かなりの介入規模だったようで、介入があったとされる時間からの為替の動きが凄まじいです。 介入直前のレートがドル円でだいたい159円台後半くらいだったと思いますが、短時間で155円半ば付近まで一気に円高が進んでいます。 ちょっとこの値幅は凄いですね…。 2011年当時でしたか、東日本大震災が発生した時、急な円高が進んで1ドル80円を切るか切らないかって水準を記録したのをいまだに私はよく覚えていますが、確かあの当時、日米欧で協調して円売り介入を実施したはずだったと記憶しているのですが、あの協調為替介入時に動いた値幅に匹敵するんじゃないでしょうか。 ちなみにあの当時、2010年末くらいから2012年の半ばくらいまでの間は特に円高が進んでいて、1ドル80円を下回るタイミングが幾度かございました。 そのたびに、もしや日本政府が円売りの覆面介入したのではないか?と当時疑われた事例が幾度かあったんですよね。 介入の疑いが指摘されるたびに外貨準備金の無駄遣いだと政府批判されていたのが懐かしいです。 というのも、あの当時1円~1.5円くらいの値幅で短期的に円安が進むことが度々あったからです。 もしも、あれが本当に日本政府の覆面介入だったとしたら、当時凄まじい額の円を売って外貨を買っていたことになりますね。 あれから13年経って、今度は円安が進む時代になりましたが、当時のレートとは70円~80円も円安ですから、当時政府が外貨準備金を使って為替介入を繰り返していたとすれば、円を売って、買った外貨の含み益はそうとうな額に膨れ上がっているはずですから、日本政府単独で三国介入に匹敵する為替介入が可能なのも、まあ確かに頷ける話ではあります。 経済指標 読み方がわかる事典 日本&世界の景気を把握し先読みする [ 森永 康平 ] もしかしたら、まだまだ2~3発くらいお代わりする残弾も残されてるかもしれませんので、少しくらいの時間稼ぎは出来るかもしれません。が、私は為替介入で円安トレンドを変えることは出来ないと思います。 それは2011年当時、為替介入しても円高トレンドを変えることが出来なかったことで証明されていますよね。 当時、円高の根本的原因を取り除いてトレンド転換させたのが安倍首相と黒田日銀でした。 じゃあ、今の円安の根本的な原因は…? 巷では植田日銀のせいって事にされていますが、本当でしょうか? 私はぜんぜん違うと思いますよ。 自民党の消滅 / 三橋貴明 【本】 長年の度重なる経済政策の失敗で、とうとう日本経済の強さが土台から崩落してきていることが円安の原因だろうという説がもっとも有力かと思います。 まずその崩落を食い止めない限り、もう円安トレンドは止まらないでしょう。 日本政府が今すぐやるべきことは一つだと思います。 減税、すなわち国民への金銭的負担の軽減と、大規模かつ長期の財政出動。そして金融緩和の継続です。 これは良識的な言論人が、遥か前からずっとみんな口をそろえて言い続けていることです。 これによってまず壊れかけている経済の土台を建て直さないかぎり、安倍首相と黒田日銀が始めた金融緩和を止めることなど、不可能なのではないでしょうか。 書いてはいけない [ 森永 卓郎 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.30 09:56:44
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