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テーマ:漢詩(唐詩)に親しもう!(46)
カテゴリ:中国
西安のイスラム街を歩くと、李白の詩が浮かぶ。 金持ちの息子達がきらびやかな服装に身を包み、人生の春を謳歌する。咲き誇る花をけ蹴散らしながら、異国女性の待つ酒場に消えてゆく。 そんな意味を持つ李白の少年行という漢詩がある。 五陵年少金市東, 銀鞍白馬度春風。 落花踏盡遊何處, 笑入胡姫酒肆中。
詩とは、文字から感じるイマジネーションの世界だから、春とか、花には、人生の一番美しい時、といった華やかなニュアンスが含まれる。 そんな若者が、胡姫の待つ酒場に消えていく。 胡という文字には、「漢民族が、中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)を卑しんで呼んだ」(wikipedia)気持ちがこめられている。
どちらにせよここにある気分は、西域の異国女性に入れ込む金持ちの若者の若気の至りだろうか。
李白が、西域の非漢民族の出身とする説に、1票入れたい。 彼の詩から、アラビアの詩人の奔放さに似たバイブレーションを感じる。
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Last updated
2011.11.11 06:52:14
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