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テーマ:脂肪酸を考える(16)
カテゴリ:脂肪酸
脂肪をたくさん摂取すると、生活習慣病になりやすいと考えている人が多いと思いますが、その考え方を覆す事実があるのです。たとえばグリーランドに住むイヌイット(エスキモー)は、伝統的な生活を送っている限りいわゆる生活習慣病(ガンや心臓病)にかかる人はほとんど皆無ですし、伝統的な和食を食べている(残念なことに現代ではほとんど皆無ですが)日本人も生活習慣病が世界的に見ても非常に少ないことで知られています。
ところが、どちらも脂肪摂取量はかなり多いのです。ただ、西欧人と異なる点は、その脂肪の多くを海産物から摂っていることです。つまり獣肉や鶏肉からの動物性脂肪でないということです。 海産物に含まれる脂肪の多くがオメガ3であることは非常に重要なポイントでしょう。 ◆マウスの実験が示すこと 実際、ガンになりやすい遺伝資質を持ったマウスを使った実験では、オメガ3とオメガ6の不飽和脂肪酸を同時に含む亜麻仁油(フラックスオイル)を与えたマウスではほとんどガンが発生しないのに、現代的な方法で精製されたオメガ3、オメガ6,そしてガンマ・リノレン酸を悪いバランスで与えられたマウスはガンが促進されたという結果が出ています。 この結果は最も正確な結果が出ると言われる二重盲検法(実験者自身もどのマウスにどちらを与えたかわからないようにして行う検査法)を2回やってみて出てきたものです。つまり、非常に信頼性が高い実験です。 これらの結果は、オメガ3、オメガ6、ガンマ・リノレン酸のバランスが大切だということ、精製された油に大きな問題があるということ、動物性の脂肪の摂りすぎが良くないということを示しています。 ◆現代人の脂肪の取り方の問題点 現代人の脂肪の取り方の問題点は、動物性脂肪が多いこと、植物性脂肪はオメガ6の摂取過剰になっている点があげられます。しかも、自然な圧搾に依るのではなく、現代的な方法(溶剤使用、高温処理、脱臭処理、等々)で精製されています。 私たちが普段使っている植物性の脂肪としては、具体的には紅花油、大豆油、ひまわり油、コーン油、キャノーラ油、ごま油などがありますが、いずれもオメガ6の割合が多すぎます。確かにキャノーラ油やごま油にはオメガ3も入っていますが、不十分です。 オメガ3が十分に摂取できるものは、まず亜麻仁油(一番勧められます)、いわし・サバ・マグロなどの青身魚やサケなどの一部の魚だけです。北の海の魚でも鍋料理によく使われるタラなどにはあまり含まれていません。 ただし、亜麻仁油に多く含まれるアルファリノレン酸が代謝されて魚に含まれるEPAやDHAになるまでには様々な有用な物質ができるので、可能ならば亜麻仁油を使うようにした方がよいでしょう。それに、魚をたくさん食べると動物性タンパク質の取り過ぎになりますから。 オメガ3の脂肪酸は血栓を作りにくいサラサラの血液にするという効果もあり、絶対に摂取すべきものなのです。EPAを原料として作られるプロスタグランジンという局所ホルモンは炎症を抑え、血圧を下げるなどの働きがありますが、必要なときにEPAがなければ作ることができません。つまり、常にEPAなどのオメガ3の脂肪酸が体の中に保たれている必要があるのです。青身魚を毎日食べるというのはそういう点からも現実的ではありません。 ですから、亜麻仁油を毎日大さじ1杯程度飲むというのがもっとも簡便な方法です。ただ、オーガニックの未精製のものであるという条件が付きます。具体的な購入を考えている方は、わたしが利用しているアトワというお店に行ってみたらどうでしょう。 お店を覗いてみたい方は以下をクリックしてください。 >>クリック ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。 ★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします! ★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917 ★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月08日 09時02分10秒
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