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カテゴリ:雑感
今日はちょっと話題を変えましょう。
見出の「プライオリティ・マネージメント」とは、“優先順位を付けた処理”ということです。体は、常に多くの処理を同時に行っています。しかし、時として完全並行処理が難しくなる場合もあります。そうしたときに、このプライオリティ・マネージメントが発動されます。 最も小さな単位である細胞の中でも、常時相当数の化学反応が同時進行しています。なにしろ細胞の中に存在する酵素の数は3000以上と言われます。つまりこれだけの化学反応が行われているということです。同時進行しているものがかなりたくさんあっても不思議ではないでしょう。 とはいっても、エネルギーの総量や処理に必要な化学物質には限界がありますから、その割り振りはより重要なものに多くいくことになります。 たぶん一番わかりやすい例がカルシウムでしょう。カルシウムというとすぐに骨や歯を思い出すのではないでしょうか。確かに、体全体のカルシウムの99%が骨や歯にあるわけですから。しかし、プライオリティ・マネージメントという側面からだと、カルシウムはより重要な仕事をやっています。 なぜカルシウム不足が問題なのかというと、それが極めて重要な情報伝達物質だからです。例えば細胞の糖鎖を介して細胞内に伝わった情報がさらに内部の小器官に伝達されるときなどにカルシウムが使われます。使われるカルシウムの数はそれほど多くはありませんが、しかし決定的に重要な物質であるということもこの例からわかると思います。 細胞内に入っていくカルシウムは非常に少ないですが、ただしいつでも使えるように血液中の濃度は常に一定に保たれる必要があります。もしこの濃度が下がると、命に関わるので、体は他の重要性がより低い部分から調達してきます。その調達先が骨というわけです。骨粗鬆症というのは、体の持つプライオリティ・マネージメントという機能が発動した結果だったわけです。 プライオリティ・マネージメントは様々な局面で発動されていますが、私たちがそれを自覚することは滅多にありません。 ビタミン・ミネラルの多くは生体内の化学反応に関わっています。なかには酵素の部品となるものもあります。もしビタミン・ミネラルが不足すると、酵素の働きが制約されることになります。そして、ここでシビアなプライオリティ・マネージメントが発動されます。 今、プライオリティ・マネージメントを自覚することは滅多にないと書きましたが、ちょっとしたパワー不足を感じたり、なんとなくだるいと感じたりする時、実はプライオリティ・マネージメントが発動されて、必要十分な生体反応が行われていないのかも知れません。 良く言われるように栄養素はバランス良く取る必要があります。バランスが崩れている場合、余分なものが使われずに捨てられてしまうのならまだいいですが、余分なものが体に負担を掛けるようなこともあります。極端に偏った食生活が健康に良くないのは当然のことなのです。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。 ★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします! ★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917 ★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月10日 08時05分30秒
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