我が娘晃子は忘れ物が十八番。この前の三者懇談でも、話題に上ったのは、高校入試当日の忘れ物。物を忘れるのも一大事だが、とりあえず、当日にその場所へ行くことを忘れなければ御の字と云うところで話は付いた。
　その時の話題の一つに、願書の提出のことがあった。懇談は１６日だった。２０日に願書が本人に渡され、下書きをして清書。提出するのが２２日。学校で一括してさせますので、お母さんは受験料を振り込んで頂くだけでいいですよ、と言われた。どのタイミングで振り込むのかをよく聞かなかったが、性急な期限であれば晃子がそれなりに動くはずなので、何も言わないところを見ると、願書を一旦提出し、学校でチェック、間違いがないことを確認した後に、志望校への提出までに、と云うことかな、と悠に構えていた。

　夜、晃子が言った。
｢明日願書を出すまでに、受験料を振り込まなきゃいけないの。｣
｢え゛？幾ら？用紙は？｣
｢･･････よく見てない。学校。｣
｢･･･････学校から連絡を入れなさい。｣
｢ハイ。｣

　そういうわけで、例によってドタバタの願書提出。あぁ、先が思いやられるよ。我が娘とは言え、全く良くできた子だ！！天晴れ！