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テーマ:本のある暮らし(3222)
カテゴリ:日々の読書(学術・教養)
「大学生の論文執筆法」(石原千秋:ちくま新書)という本を読んだ。いい歳をしてどうしてと思われる方もおられるかも知れないが、これでも、一応は、放送大学生なので、読んでもそう不思議はないだろう。
この本は、2部構成になっており、第一部は「秘伝人生論的論文執筆法」ということで、著者の体験も織り込みながら、論文の作法や、勉強の方法について述べている。中には、「論文」の作法というより、「作文」のきまりというようなことまで書かれており、最近の大学生にはこんなことも教えなければならないのかと少しあきれてしまう。 そして、第二部が「線を引くこと」であり、こちらが本論である。 線を引くというのは、2項対立を論ずることである。知性は、実社会に引かれていた線を消し、新しい線を引きなおしたりすることができる。著者によれば、線を引いたり消したりして、2項対立を論じることが、文科系の論文を書くためのただ一つの方法であると言う。 そして、例文として「佐伯啓思」、「上野千鶴子」、「前田愛」、「若林幹夫」、「杉田敦」、「成田龍一」、「久米依子」の文章を上げ、解説を加えているのである。 ところが、これらの文章を読むのが、私には苦痛以外の何者でもない。名前を聞いたことがあるのも、上野千鶴子くらいしかないし、回りくどい上に、各文章のテーマにもまったく興味が湧かない。(まあ、こういった文章が、名文と言われて、いわゆる文化人には受けるんだろうね。私は、元々理科人だからよく分からないけどね。) まあ、言いたいことは、大体分かったし、これ以上読んでも時間の浪費となるので、これで読了したことにしよう。 一言:佐伯?、前田?、若林?・・・それ誰ですか? 大学生の論文執筆法(石原千秋:ちくま新書) ![]() ○応援クリックお願いします。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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