1710486 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

風竜胆

風竜胆

Category

Favorite Blog

御無沙汰しているブ… New! ライラック7611さん

「本当に」使える遺… New! じらーるぺるごーさん

夏がくるまえに・・・ ブラジョンさん

気まぐれんな旅行屋… 富士家のぱこさん
マークス・ストーリー マークス5406さん

Archives

Calendar

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

October 8, 2006
XML
 現在の我々の生活は、光技術によって支えられていると言っても過言ではない。例えば最近の通信技術を見ると、幹線部分は言うまでもなく、各家庭への引き込み部分についても、FTTHと呼ばれる光ファイバが主流になりつつある。また、音楽に使われるCDや映画が記録されたDVDなども、光技術の発達なくしてはありえないのである。

 「光化学の驚異」(光化学協会編:講談社ブルーバックス)は、その光技術について、化学という側面から、次世代技術の最前線について解説したものである。

光化学の驚異

 日本は、この分野でも世界のトップを走っている。この本では、第一線の研究者が分担して、いくつかの最先端のテーマについて、解説を行っている。

 例えば、酸化チタンという物質がある。この物質には光触媒作用があり、光を当てると、表面の有機物を分解してくれる。つまり、光を当てただけで、汚れが落ちてしまうのである。

 その他にも、光で動く分子モーター、光による情報記憶、液晶技術、レーザーを使った微細加工や微粒子の分析など興味深い話題が多い。それぞれのテーマは、一部関連しているところもあるが、独立して読めるので、興味のあるところだけを読むのも良いであろう。

 内容は、やや専門的。普段は聞きなれない物質や専門用語も出てくるので、正直読みにくい部分もある。ただ、理科好きな高校生レベルの化学に関する知識と、多少の忍耐があれば、読めないことはないと思う。

 今世紀は、間違いなく「光」の時代である。このような本をきっかけに、この分野の研究者を目指す若者が増えることを願う次第である。

 

にほんブログ村 本ブログへ
↑にほんブログ村の「本ブログランキング」に参加しました。ここをポチッと押していただければランキングが上がるそうです。記事の内容がお気に召しましたら、よろしくお願いします。 m(. .)m



風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 8, 2006 09:27:12 AM
コメント(2) | コメントを書く
[日々の読書(学術・教養)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.