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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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December 17, 2006
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 「かまいたち」(宮部みゆき:新潮文庫)を読んだ。宮部みゆきの本を読んだのは、「理由」以来二度目である。元々妖怪物が好きなので、「かまいたち」の題名に引かれて買ってみた。

 この本は、時代小説の短編集である。収録されているのは、表題となった「かまいたち」の他に、
「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の計4編。どれも、初期のころの作品のようである。

 「かまいたち」は、題名から想像されるような妖怪物ではない。江戸市中を騒がす正体不明の辻斬りのことである。町医者の娘おようは、かまいたちの犯行現場を目撃する。なんとそのかまいたちが、向かいの家に引っ越してくる。おようの恐怖とその後のどんでんがえしが面白い傑作。

 「師走の客」では、12年もかけて行われた遠大な詐欺事件の話。よくもこんな話を考え付いたものである。

 「迷い鳩」「騒ぐ刀」は、連作となっており、どちらもお初という少女を中心とした物語である。このお初という少女、人には見えないものが見え、人には聞こえないものが聞こえるという不思議な力を持っている。この力を使って、事件を解決していく。某テレビ局に良く出てくる、超能力捜査官も顔負けである。「迷い鳩」では、この力で殺人事件を解決している。

 「騒ぐ刀」の方は、人を次々と殺めていく、呪いの脇差との戦いを描いたもの。「迷い鳩」より更にオカルト的になっている。

 宮部みゆきの作品は、これまであまり読んでこなかったが、なかなか自分の好みに合っているかもしれない。もっと他の作品を読んでみたくなるような1冊であった。

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Last updated  October 1, 2007 10:39:26 PM
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