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カテゴリ:TVドラマ
鞍馬天狗などの時代劇でおなじみの角兵衛獅子は、新潟県月潟村(つきがたむら:2005年3月、新潟市に編入合併)が発祥の地であるという。江戸時代から昭和の初期まで、各地の村々を回っており、まさに日本の大道芸の原点である。 しかし、この角兵衛獅子には悲しい歴史があったと言う。貧しさゆえに、日本各地を漂泊して歩く、過酷な生活を余儀なくされ、村に帰れるのは1年に1度だったらしい。 この月曜日に、TBS系で放映された月曜ゴールデンSP『浅見光彦シリーズ24「漂泊の楽人」』は、この角兵衛獅子の悲しい物語と、大掛かりな詐欺事件とを結びつけた内田康夫原作による旅情ミステリーである。 光彦の大学時代の同級生・漆原宏が不審な死を遂げる。漆原は妹の肇子に、自分が死んだらパソコンを光彦に渡して欲しいと言い残していた。漆原は半年前まで、詐欺グループの会社に勤めていた。その詐欺グループが、被害者から集めた莫大な金と幹部連中の行方が分からなくなっていたのだ。 そして、漆原の母親も殺される。今わの際に言い残した言葉は、「シ…シ…ハマ…ダ…コ、ガ…」。漆原の母はかって新潟に住んでいたらしい。しかし、故意にその痕跡を消したような節が見られた。光彦は、肇子と事件の真相を調べ始める。 角兵衛獅子の祭りの光景や棚田の風景が旅情を誘う。また、ミステリーとしても、パソコンの辞書登録機能を使ったアイディアが面白い。 なお、角兵衛獅子の祭りである月潟まつり(角兵衛地蔵尊祭)は月潟白山神社境内で、毎年6月第4日曜日に行われているようだ。 (原作) ・内田康夫:「漂泊の楽人」 (プロデューサー) ・矢口久雄 (出演) ・沢村一樹(浅見光彦) ・加藤治子(浅見雪江) ・村井国夫(浅見陽一郎) ・星野真里(漆原肇子) ・大和田伸也(矢野隆一郎)ほか 原作「漂泊の楽人」(内田康夫) ○応援してね。 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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