虫話・・はるな工房
8月19日 薄曇りおはよう~ございます~きのうは終日ほとんど曇りだったので、梅干しはどうでしょう?一応外にだしたけど。 日が出ず、気温も低めだったので、夕方、犬の蚊取り線香を置きながら草むしりをしてた。犬のハルは散歩に行きたくてしょうがないのに、オバサンは知らんぷりで畑にしゃがんでゴソゴソしている。 紐をはずされて、そこら辺をウロウロ。と、子猫のツユが小屋から出ている。気が付いたハルが駆け寄るとフゥーしつこいと小屋に逃げ込む。また、しばらくすると小屋から出てくる。。ハル。もしかしておちょくられてるんじゃない?えー、本日は久々虫話なので、苦手な方はスルーしてくださりませ。虫さん。詳しいわけでもそう好きなわけでもないけどね。毎年今頃になると大きな黒いハチが出現して地面の上をブンブンしている。時期が割と限定されているのよ。毎年、あーまたその季節か。って思ってたけど。今年はいったい誰なのか調べてみました。クロアナバチ(ジガバチ科)。黒くて、メスは3センチほどもあるので割と目立ちます(私でも見分けられる)。狩り蜂の仲間です。刺されたという話は聞かないけど。バッタの成虫を狩ります。お日様が出ていないので、近くで観察してみた。バッタを狩りしてどうすると思う?食べる?答え。幼虫が育つ為の餌にする。。見つけると神経毒を急所に刺して動けなくします。狩りをするのは、メス。このメスも狩ったバッタを身体の下、脚の間に挟んで畑の方から歩いて来た。見えにくいけど、ハチの右上の葉っぱの下に茶色い獲物を転がしてある。死んでいるのではなく、毒で動けなくされています。この穴に獲物を入れて卵を産み付けます。入る大きさかどうか計っているのか、行ったり来たりして穴を掘ったりしてます。草原性のハチだそうで、毎年決まった所に沢山穴を掘ります。乾いていて固いので30センチ~50センチもの穴を掘るのは大変だなー。オスはどこ行ったいざ運ぶとなると獲物の頭を咥えてスルスルと後ずさりで引きずり込んで行った。10秒もしない内に出てきて、その間に産卵したのかしら?巣(家ではない)をチャッチャと埋めている。仕事が早い。尊敬。。虫の世界はシビア。これは、ダミーの穴。でも、本物だけ埋めちゃうはずなんだけど三つとも開いてるのは途中で放棄したのかな?あの、生きたまま土中に運びこまれて卵を産み付けられたバッタ(キリギリスの仲間とか)の運命は・・えーとね。卵が孵るでしょ。幼虫は生きてるバッタさんを食べて大きくなりまする。最後まで殺さないように(腐らない)大事な所はよけて食べるとか・・怖いですねー。ジガバチの仲間には、幼虫(イモ虫)を狩る種類(ジガバチ)もいます。昔、子供を砂場で遊ばせていたら、お腹の下に自分よりもずいぶんと大きなイモ虫を抱えて歩いているジガバチに遭遇。しばらく後をついて行った事がありました。ちょっと、ファーブルになった気分。ハチは生垣の下をくぐって目的ありそうに行ってしまいました。それにしても自分が掘った穴の場所を良く覚えているなーと、感心。昔よく読んでいた光瀬龍(SF作家1999没)の「ロン先生の虫眼鏡」に詳しいことが書いてあった。ジガバチの巣の手前にベニヤ板を敷く、狩りをして帰ってきたジガバチがその板の中ほどまで進むと、気づかれないように板を90度回してしまう。ほとんどのジガバチは自分の方向が間違っていることに気づいて、修正し,ちゃんと巣にたどりついたそうです。キチンと穴の周囲の景色を記憶しているのだ。すごいですねー。さらには、ハチが出かけている間に、景色を変えてしまう。という意地悪な実験では。ランドマークになっていそうな草など少しだけ残して、草を抜き、石をどけ、はじめはなかった木片なんか置いてしまう。。意地悪ねー。巣穴は仮埋めしてあるので、見たところは穴の位置は解らない。登場する一匹は,見事巣穴にたどりつき、もう一匹はあきらめて獲物も巣穴も放棄してどこかへ行ってしまう。ロン先生の言うには、虫にだってお利口なのと、そうでないのがいる。虫だって個体差があるんだから、判で押したような一律な行動しかしないと思ったら大間違い!ってさ。なくしたかと思っていたけれど、捜してみたらあったので読んでみた。20年ぶりくらいかな。光瀬龍は亡くなり、文庫本は紙が茶色になっていたけれど。ジガバチは今年もせっせと狩りをして、穴を掘ってます。私が見ていたときも、一匹のクロアナバチが穴の所から飛び立ち、私が来たから?どうやら、穴の位置がわからなくなったらしく、あちこち降りては捜していたみたい。さっき、庭に出て見たら、ハチの数はきのうよりずいぶん減っていて、産卵のピークはすぎたみたいね。アタシ、ハチだったら、、巣の位置わすれて右往左往する子なんだろうなー。書くのに一日かかってしもた。ただ今の気温、26.4℃ 湿度70%けっこう蒸し暑いわねー。