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ステンドグラス工房 かわもと   「 かわもとみえ 」の日記

ステンドグラス工房 かわもと 「 かわもとみえ 」の日記

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2023/07/13
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静岡市にはステンドグラスの先駆者である「小川三知」の啓蒙活動を行なっている
「​小川三知を讃える会​」という団体があります。

拠点は静岡市ですが、活動は全国を対象にしており その会員さんも全国にいらっしゃいます。
かわもと工房の講師 由井康子先生と、私 かわもとみえはその役員を務めております。

小川三知のファンはもちろんの事、古き良き時代の建築や型板ガラスの研究者さんなど様々な
愛好家さん達と小川三知の作品を愛でるツアーをこれまでにも何度か開催しております。

今回は憧れの あの​宮越邸​に!! そう、青森へと行ってまいりました。


新幹線はやぶさに乗って 静岡→東京→二戸駅 へ。
はやぶさのノーズが長いこと長いこと!


駅から目的地につくまでのバスの中でもしっかりステンドグラスについての
予習をして行きます。
・小川三知作のステンドグラスが複数入っている 宮越邸 とは!?
・ステンドグラスの色板ガラスの説明から作り方
・その他の見学先の佐瀧別邸や、ラ・ブリズヴェール聖パトリック教会の予習
などなど、今回も専門的で盛り沢山でした。



佐瀧別邸​(大正期)
当初は玄関に飾ってある2作品を拝見させていただけるとのことでしたが
玄関には3作品あり、有難い事に私どもの並々ならぬ熱意が伝わり、奥のお部屋にある2作品を追加で拝見させていただけることに。

さらに酒屋を営んでおられる店舗(佐瀧本店)にも入らせていただきました。
 ※今回は小川三知を讃える会としての特別な見学会という事で、御当主のご好意から
  拝見することが叶いました。
  申し訳ありませんが一般公開はしておりませんので、御当主への無理なリクエストなど
  どうかお控えいただけますようよろしくお願いいたします。



広大な敷地内の奥にその洋館はひっそりと雄大に 私たちを迎え入れてくださいました。


3階建ての望楼を持つ洋館がこちら。

住まいではなく、客人をおもてなしする建物だったと伺いました。

玄関のパネルは、配色もデザインも美しかったです。


御当主曰く、当初東京の制作会社に依頼したが、関東大震災の影響から部材が揃わず、大阪の制作者に依頼したとの事。
大阪というなら・・・玲光社か? となると・・・木内氏か?





奥の洋室には難しいカットラインのこんな作品が


佐瀧別邸には、重厚感のある当時の家具もそのままの状態で残されておりました。




佐瀧本店にて 皆さんジャムを乱れ買い


御当主と、小川三知研究家 井村 馨先生と 見学後に笑顔で。




その後 ​ラ・ブリズヴェール聖パトリック教会​へ。


この教会は、レイモンド社に関連性のある設計によるとの事。
そうなのですね!?  そう言われると・・・随所にフランク・ロイド・ライトを感じてしまいます。




HPより


そしてとうとう​宮越邸​に。
宮越邸へは前回2020年の秋、公開初日の大雨のなかの感動の対面からの再訪となりました。

 初回のレポは​​こちら



今回初めて知ったのですが、小川三知の書斎(東京・田端)に設置されていたステンドグラスがこの宮越邸の作品に酷似しており、小川三知がここ宮越邸の作品にどれだけ力を入れていたかが伺い知れました。

だからなのか? この部屋に入ると、何だか小川三知がそこに座って私たちを静かに迎え入れてくれているかのように感じ、どうしてもうるうるしてしまう私です。

今回涙をじっと堪え発言を控えていましたら・・・ 隣に座る参加者のFさんが泣いているのを見てしまい、我慢できずメソメソとしてしまいました(恥ずかしい(・・;))

御当主 宮越 寛様の貴重なお話を聞く事ができました。




小川三知から宮越家に届いた手紙を読み上げてくださいました。




今回も大変な収穫となり、ますます宮越邸が好きになりました。
本当にありがとうございました。

 宮越邸では御当主のお出ましによる説明などは、通常行なっておりません。
 今回は、小川三知を讃える会として数年間にわたり打ち合わせを重ねてのご対面となりました。
 御当主や中泊町役場の皆様にご迷惑となるような無理なリクエストはどうかお控えいただけますよう
 何卒よろしくお願いいたします。申し訳ありません。






御当主 宮越 寛様と、今回ツアーに参加してくださった小樽の野口 禮二様




そしてこの円窓の作品です。





以前にも触れ、納得がいかなかった「宮越邸から見た景色(十三湖)」のデザインですが
前回の訪問時には実際に十三湖まで車で向かったところ、実に20分ほどの時間がかかりました。


ウィキペディアより




渇水湖とは存じていたものの、宮越邸から見えるはずのない湖上の風景が不思議ではありました。
しかし今回、中泊町博物館にあった下記の氾濫区域地図によると、なるほど宮越邸から直ぐのところまで十三湖が亘っていた事が分かりました。



この博物館では、その他 宮越邸に設置されている3作品のパッチワーク作品が、原寸大で展示されていました。
細やかで忠実なデザインでした。









他にも紹介しきれないほどのワクワクが沢山ありました。

中泊名物メバル料理
 煮付けが美味しくてランチビールが最高でした。


五所川原に来たなら寄って行かないと。
大迫力の「立佞武多の館」











小川三知を讃える会では、今後も参加してくださる皆様と楽しく学びながらのツアーを企画します。
会員特典もございますので、是非ご入会いただき一緒にワクワクを体感しませんか?

入会金 なし
年会費 3,000円 (各地の歴史あるステンドグラスの修復・保存費用の一部にも使用されています)
毎年1度ぎっしりと中身の詰まった会報誌と、会員ノベルティー(記念品)をお手元にお送りしております。

小川三知を讃える会 

是非お待ちしております。





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最終更新日  2023/07/13 11:52:04 AM



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