ここへきて、各種世論調査での安倍内閣の支持率が低下している。ある調査では五割を切ったという事で、高支持率のスタートダッシュが、二ヶ月たってスタミナが切れかけているといった感じだろうか。
一番響いたのは、復党問題だが、小泉政権中に決着しておくべきことを、二ヶ月間連日報道され、自民党内には反対議連は出来るし、武部氏などが党内政局をあおるし、そうしている間にタウンミーティング問題が出てきてヤラセだけではなくて異常な無駄遣いの実態が明らかになってしまった。
残念なことに、このタウンミーティング問題では、安倍総理自身が小泉内閣時代の所管大臣だったため、政権与党内でも孤立無援となっている。「こんなはずではなかったのに」というところだろう。
思えば、復党問題は、ここまで時間的に引っ張る必要はなかった。小泉氏の最大の功績は安倍氏を首相の座に押し上げたことだが、造反組みの扱いについては小泉時代か、訪中・訪韓までに決着させておけば、ここまで傷口を広げることはなかったはずだ。
現政権としては、臨時国会を延長なく終了し、懸案の教育基本法、防衛省法案を速やかに成立させ、天皇誕生日前の来年度予算閣議決定を迎え、来年の通常国会へ向けて体勢を整えたい。
安倍氏の健康不安や、地元財界との金脈問題など、マスコミはあの手この手で足を引っ張っているが、そろそろ本格的な政策を提示しないと肝心の参議院から引導を渡されることになりかねない。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る