ＧＯＡＬ通信

私立高校入試まであと２週間となり、
　単願で受検する生徒は傾向対策と準備に夢中だろう。
　公立を第一志望としている受験生も、
　２週間となれば私立入試のことがそろそろ気になる頃だ。
　まあ埼玉式のいわゆる確約が取れていれば問題ないので、
　「大丈夫だろうか」とかあまり心配しないことだ。
　準備としては、過去問をもとに出題の傾向を知り、
　当日どう解いていけばいいのかの段取りをしておく程度でよい。
　面接があるのならよく聞かれる質問の答えを準備しておく。
　過去問を実際に解いてみたら点数がひどくて不安になる生徒が必ず出るが、
　当日の出来で決まるチャレンジ受験でなければ特に心配は無用だ。
　確約というのは、相談会時の成績で、
　普通に受ければ大丈夫ですよという判断をもらうことであり、
　もし当日の出来で決まるのなら相談会をする意味がない。
　だから面接でとんでもない無礼な態度をするとか、
　試験中の姿勢が問題で再三注意されたとか、
　特別に「不合格」と判断される事由を作らない限り大丈夫なのである。
　公立を本命としているメンバーは、あまり私立の過去問に没頭しないことだ。
　私立対策に夢中になり、公立の５教科型の勉強のリズムを狂わせてはいけない。
　チャレンジ校は当日の筆記で決まるので別ものだが、
　併願確約校を受験する場合は事前の対策は最低限で抑えておこう。
　私立の２日前までは理社を含めた公立型の勉強をしっかり行いなさい。
　私はいつもこうアドバイスしている。
　過去問を入念に解いても難しい問題を発見し不安になるだけだ。
　だったら他県の公立入試の問題を解いてみたらどうだろう。
　暗記事項の点検を納得いくまでやってみたらどうだろう。
　私立入試はあとに控える本命までの通過点だ。
　リズムを壊すほどあまり深入りしない方がいいのである。
　普段の力が出せるように、体調を整えることに集中しよう。