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カテゴリ:医院の「物語り」
マイクル・バリント(Michael Balint)は、内科医としてスタートし、後に精神科医・精神分析医(フロイトの弟子!)に転じたドクターですが、1930年代からロンドン大学の一室に、一般の開業医たちを集めて、日常遭遇するありふれた病気でありながら、治療困難なケースについて検討するグループ・ワーク(後に「バリント・グループ」と呼ばれる)をはじめました。 PIPCセミナーの「元祖」みたいなバリント・グループでも、「医学的に説明困難な症状(MUS)」については、当然のことながら話し合われておりました。 バリント先生が開業医たちに教えたのは、<「医者というクスリ(Doctor as a medicine)」の効果を高めよ>ということ。 「医者というクスリ(Doctor as a medicine)」要約 ・患者さんにとっては、医師の「開かれた態度」そのものがクスリとして作用する。 ・そのためには、患者さんを「全人的」に理解することが必要。 ・患者さんの全人的な理解は、充分な信頼関係に裏うちされた良好な医師=患者関係(interpersonal communication)のもとでのみ行われる。 ・そのような人間関係は、患者さんの症状と、その背後に隠された身体・心理・社会・倫理的な問題との関連についての「気づき」を助ける。 ・「医者というクスリ」の効果を高めるためには、医者自身が心身ともに健やかであることが重要。自分の中での抵抗に打ち克って己を知ること、すなわち自己洞察(Self-awareness)を深めること。 70年以上も前のロンドンで、バリント先生が言っていたのと、ほとんど同じことを、今回のセミナーなかで、IDEE先生は語っていました。 数々の「ストリート・ファイト」のなかで会得した、IDEE流「医者としてのクスリ」語録は、次号で・・・ (「医者というクスリ」で治す(3)へつづく) マイクル・バリント先生
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最終更新日
2008.02.17 20:07:04
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