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カテゴリ:院長の「物語り」
禁煙するとライターと灰皿は不要になります。 「禁煙外来」では、タバコをやめたい患者さんと相談して、「禁煙開始日」を決めます。開始日が決まったら、その前日の夜までに、患者さんが持っているタバコのみならず、ライターや灰皿などの喫煙用具も、すべて「処分」してもらいます。 禁煙治療の世界では、これを「環境調整」と呼びますが、すぐにタバコに手が出せる状況では、禁煙は絶対に成功しません。喫煙に必要なライターも、タバコのことを想いだして、吸いたい気持ちが高まるので、目に付くところにないほうがいいのです。 わたしは、「タバコという愛人と別れようとしているのだから、昔のオンナのことを想いだすような、ライターや灰皿があっては、未練な気持ちが高まるといけません。ライターや灰皿も、タバコと一緒に捨ててくださいね。」と説明しています。 先日、禁煙治療に関わるメーリングリストで、「思い出の詰まったライターが捨てられないという人には、どうしたら対処すべきか?」という質問が寄せられていました。 わたしは、安価な百円ライターをイメージして、タバコと一緒に捨ててしまいなさいと指導しておりましたが、「給料を貯めて買った、高価なダンヒルのライターなので、そう言われても、簡単には捨てられませんよ」とおっしゃる人もあるわけだ。むかしつきあっていた彼女からプレゼントされた、ジッポーのオイルライターだって、タバコをやめた後も持っていたいという気持ちも、よくわかります。 そのメーリングリストに寄せられた回答のひとつに、「ジッポーのオイルライターを改造してフリスクを入れる容器にすることができます」というのがありました。「tab-dock」という製品らしいのですが、オトコの子の気持ちを揺さぶるメカニック&ミリタリー調のデザインで、これなら、わたしも欲しいなぁ。(わたし、けっこう重症なフリスク中毒者なのです。特にクルマの運転中は必須。)禁煙しようと思っている彼氏へのプレゼントにも最適ですね。 これからは、「ライターを捨てなさい」と言う前に、喫煙具にまつわる患者さんの「物語り(ナラティブ)」を拝聴しなければ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.02 12:42:16
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