ご隠居暮しへの道

人生で大事にしなけりゃならないの
それしかないから…仕方ないから

仕方のないことなのだから…だからそれが、どうでも良いものでしかないなんて
言ってほしくない、言う権利なんか無い

だって、どうせみんな手に入るものを”特別にしなくちゃならない”んだから

誰にとっての人生か

それはそれは必死に、いつもいつまでも必死に…特別な運命にしてみせようと

誰にとっての人生か


哀しい…あまりにも哀しい
どんなに迷っても、迷いに迷って…それでも道が交わらないの

だったら、だからこそ、どうでもイイものでしかないモノ以外を感じる、自分を必要としよう

行きつ戻りつ、夢の国を駆け
見えぬのではない、無いのではなく、世界に夜が訪れているだけのことだと

誰も見えず、誰にも見えず
私も見えず、私にも見えず

只ひとつ、受け入れていく為の残された、リアル

暗闇の中に私の頬をなぞる…それがリアル

それがホントウの、リアル