ポスドク研究留学 in Gold Coast！

​​​さて、いよいよ生活準備の最大の山場・住居の契約。

海外勤務の方の私のイメージですが、まずは旦那さんがひとりで渡航して、住む物件を決めて契約してから一時帰国。そのあと、家族とともに再度渡航する、という流れが一般的のような気がします。

可能であればそのようにしたかったのですが、ギリギリまで仕事をいれてしまったことにより、その時間は全くありませんでした。

正直、、、

​かなり不安です。​
​
当たり前ですが、精神状態が相当不安定になります。
心臓が弱い方は控えたほうがいい手段です。私もノミの心臓ですが・・

日本にいるときからサイトでずーっとみていたんです、賃貸物件を。
でも、ただ眺めることしかできませんでした。

やはり一度は内覧をして、実際に足を踏み入れてみないと分からないことがたくさんあります。
日本から写真だけで賃貸契約をすることは技術的には出来なくありませんが、おそらく借りる側も貸す側もリスクばかりで、良いことは何もありません。


ゴールドコーストの物件は高そうな印象があるかもしれません。
確かに沿岸沿いの高層マンションやベイ沿いの別荘のような高級邸宅は見た目の通り高級です。
＄700～800/weekは当たり前で、とてもじゃありませんが手は出ませんし、出すつもりもありません。

しかし私たちが小学校の学区内で探している地域は、＄400～500/weekで、平屋・庭付き・場合によってはプール付きの賃貸物件が借りられます。


さて、オーストラリアにも、日本でいうSUMMOのようなサイトがちゃんとあります。

​Real Estate​

写真もたくさん記載されており、毎日きちんと更新されているようで、眺めているだけで楽しいです。
日本にいる時は楽しいで良かったんですが、現地ではそれではいけません。
ちゃんと内覧の予約を取らなければいけません。

クイーンズランド州の賃貸物件の内覧は不動産屋が時間を指定し、そこに自分たちが遅れずに行くというシステム。もちろん他の希望者も複数います。そこからここに住みたいという希望者はapplication formを提出し、家主が誰に貸すかを決める、という流れです。

サイトから予約するのはいいのですが、予約確認の電話がバンバンかかってきます。
電話に出たらあちらからの早口猛攻撃が始まります(笑)

聞き取れない自分がダメなのですが、ベラベラと明らかにヤバいスピード・・。
大事な電話なのでさすがにもうちょっとゆっくり話して、とお願いしたりして。
とにかく日時だけは聞き間違えないように復唱して、See you laterで会話をしめますww

ここで内覧あるある。

前述の通り、写真では全ては見通せない。
ある家に入ると何か変なにおいがする。特にトイレ付近がおかしい。臭う。

滞在先の奥様曰く、「あれは動物の糞尿だね。」と。
カーペットだし、どんなにクリーニングしても取れないよ、とのこと。

( ﾟДﾟ)...カエロ

別の家で。
やつが普通にいました、やつが、、、
cockroach...英語でいうとカワイイんですが。

内覧で出現って、、日本だったら一発アウトの大事件なのですが、こちらでは普通に出現するので、現地の人は慣れてて特に反応なし。

そういえば、バッタ（locust）は4～5cm大で茶色いです。一度死骸をみましたが、びっくりしました。

でも自分の祖父が昔イナゴを捕まえて佃煮にしてたんですよね・・しかも自分も美味しく食べていましたし。今出されても食べられます。皆さんは、特に東北出身の方は食べてましたか？
オーストラリアの方は害虫退治に長けていますが、さすがに食べはしないのでこのことを話したら驚いていました。勝手に勝った気分(笑)

あと芝刈り。
こちらの住宅には大抵芝生の庭が付いています。
気候の良いゴールドコーストではぐんぐん伸びるそうで週1で刈る必要があるみたいです。
しかも広大なので、電動の芝刈り機が必須です。

家の前の道路側にも芝があれば、自分の物件の土地ではなくてもやらなければいけないというおまけ付き。


さて、話は戻り、賃貸契約ですが・・。家族会議の結果、、、

一軒家：
メリット：とにかく広い。伸び伸び過ごせる。庭で思い切り遊べる。
デメリット：広すぎる。掃除が大変。虫が多すぎる。毎週の芝刈りで相当な時間がとられる。誰でも家の敷地内に入ってこれるので防犯上、心配、、

現時点でデメリットが上回っているような気がします。

そこで、マンション（英語ではApartment building）も見てみることに。
近くにちょうど引っ越す家族がいてすぐ空くアパート（築1年！）があったので内覧することに。

Apaetment（2階）：
メリット：管理が行き届いているので芝刈りや防犯の心配は少ない。虫もアリはたまに入ってくるが他はほとんど見ない。駐車場完備。様々な施設がフリーで使える。
デメリット：一軒家に比べると狭い。

私たちは一軒家ではなくapartmentにすることにしました。

せっかくの海外生活なので、ぜひ一軒家で、と思っていたのですが、、

決め手は、防犯、芝刈りに費やすであろうコストと膨大な時間を他のことに充てられる、管理が徹底されている、などなど。
一軒家が想像以上に虫と管理が大変だということでした。

しかも家賃も高くなく、仙台の賃貸している家賃とほぼ同等です。
お買い得！

しかも、、



こんなプールやスパ、、



BBQエリア、、

あとジムやビリヤード場も完備されており、全てフリーで使用できます♪

スパは2日に1回は子供たちと入っています。極楽です。
ジム通いも始めました。
週末にはBBQを計画しています。

こんな感じで楽しく生活を開始しました。

おまけ：
オーストラリアは家具は自分で組み立てます。配達料は高額です。
IKEA（海外の発音はアイキア）と同じ感じです。

子供の二段ベッドを組み立てたり、、



クイーンサイズのベッドを組み立てたり、、

他にも、ダイニングテーブル、チェア、テレビボード、机を組み立てました。
手がちぎれそうになりました(笑)


ちなみに賃貸の契約の過程はオーストラリアの法律で厳密に決まっているらしく、ある程度の家賃であれば敷金は4週間分と決まっており、礼金はありません。転出時にクリーニング代を差し引いて敷金は返却されます。
また、現時点での傷や汚れをチェックしてオーナーに提出する制度が確立しています。併せて写真を撮って入居時から存在するものであることを証明します。最後に余計な請求をされないように300枚以上撮影して、身を守ることが大切とのことでした。

4/11、渡豪から9日目、ようやく住まいが決定し、身を落ち着かせることが出来ました。
精神状態は不安定でしたが、それからもようやく解放されました・・。

色々な方々に支えられてここまでたどり着くことが出来ました。
特に滞在先のご夫婦には現地ならではのアドバイスをたくさんいただき、不動産屋にも連れて行っていただき、家具などもpick upしていただいて、、感謝してもしきれません。

ひとりではここまで来れませんでした。
そして、住居も決まっていないのに渡豪してごめんなさい・・・。

たくさんの方に支えられていることを実感しているこの頃です。


この気持ち、忘れないぞ、初心が大切・・・。