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カテゴリ:Travel
アーサーズ・パスでトレッキングコースを歩いている時、
二人連れの日本人の女性にあった。 見た目、結構年配の二人で、このアーサーズパスを歩くのが目的で、2人でNZに来たという。 旅をしていて、日本人で年配の人がこんな風に自分たちで旅をしている、というのは初めて見た。 少し話をしてみると、一人の方は他にもスイスへ行ったり、山歩きに外国に行くことには慣れているらしいのだが、単純に、すごい勇気だなあと思った。 実際、 他の国からは、年配の旅行者はすごくよく見かける。 やっぱり夫婦が特に多いが、みんな数週間や数ヶ月かけてゆっくりとまわっている。 日本人が、時間のある年配の夫婦でもそれができないのは、一番は言葉の問題だとは思うけど、 私の親もそうだが、日本人も山歩きが好きな人は多い。 ちょっと勇気を出して、こういう所に来てみれば、年齢にかかわらず、こんな素敵な風景が見られるんだなあと、日本人のこういう旅行者の少なさを、少し残念に思う。 同時に、 気づいてみると、旅をしていて、多くの日本人に会うが、 そのほとんどはワーキングホリデーで1年滞在しに来ている人たち。 他の国からの多くの旅行者のように、若い人で、カップルや友達同士、または一人旅で、数週間や数ヶ月という単位で自由に旅行をしている日本人というのは、実はほとんど見かけない。 (もちろん短いツアー旅行ではたくさん来ているのだと思うけど) しかも、日本人のワーホリの10人中9人は女の子。 なぜだろうと思う。 もちろん、それも日本人の場合、言葉の問題が大きくあるとは思うが、 そこに、日本の社会の余裕のなさが見え隠れしているような気がする。 「働き盛り」という言葉があるけれど、若い時はひたすら働き、 お金や時間を自由に使って旅行できるのは、リタイア後、みたいな考え方が日本にはまだある。 でも、それって、すごくもったいないことだなあと思う。 体力があって、好奇心があって、一番色々なことができる20代や30代に、 ただ仕事に追われて、休息期間もとれず、お金や時間を自分の為に自由に使うことができないなんて。 特に日本の場合男の人。 私もここに来る前、数人の男友達から「いいよなあ女は。自由で。」って言われた。 でも、それって本音だと思う。 終身雇用という考えが過去のものになったり、転職が当たり前になったり、 日本の社会もどんどん変わっていってはいる。 でも、 一度「レール」の上に乗ったら、そう簡単には降りられない日本の社会が、 以前としてそこにはあるんだと思う。 私の人生もまあ、色々問題はあるけど、とりあえず、今こうしてここにいることができて、幸せだと思います。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.12 14:02:16
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