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カテゴリ:The World
1999.11.17 英・ロンドン
  ウエンブリースタジアム

イングランド
GK シーマン  DF キャンベル アダムス サウスゲイト P・ネビル MF インス スコールズ(89分 ファウラー) レドナップ ベッカム FW オーウェン(63分 ヘスキー) シアラー

スコットランド
GK サリバン DF ヘンドリー ウィアー デイリー MF デイヴィッドソン ファーガソン バーレイ マッキャン(74分 ブルチル) ドットス FW ハーチソン




   イングランド 0-1 スコットランド (39分 ハーチソン)

“ BATTLE of BRITAIN ” 誇りを胸にセント・ジョージ・クロス、聖地に集結
'96年のヨーロッパ選手権(EURO)のグループリーグで実現したイングランド対スコットランドの「バトル・オブ・ブリテン」。この「運命の悪戯」という陳腐な表現で称された因縁の対決が再び実現した。時は翌年に控えたEURO2000の予選プレーオフ。予選9グループの各組を2位で終えそのなかの成績上位1カ国(無条件で出場権獲得)から漏れた末にプレーオフに回ったのは、イングランド、スコットランド以外にはトルコ、デンマーク、スロベニア、アイルランド、イスラエル、ウクライナ。このなかから抽選によってこのカードが決まったのだから、やはり「運命の悪戯」としか言いようがない。
1st-legはグラスゴーで行われアウエーのイングランドがスコールズの2ゴールで先勝(0-2イングランド)。ホームでの2戦目を有利な状況にすることに成功した。イングランドは負けても1点差ならOKだがスコットランドは少なくともまず2点が必要という厳しい条件が付く。
英国4協会に属する者同士ゆえの永遠のライバル対決。1戦目はイエローカードが合計10枚乱れ飛ぶというホットなゲームを展開した。歴史が絡むと本当にサッカーは熱くなる。聖地・ウエンブリーには母国の勝利を信じるセント・ジョージ・クロス(白地に赤の十字)のフラッグ、フェイス・ペイントのサポーターで埋まり独特の雰囲気を醸し出していた。これほどまでに伝統と格式を誇るダービーマッチは、めったにお目にかかれるものではない。

先制スコッチ 2ゴールのビハインドを崩しにかかる
3バックでこの決戦に挑んできたスコットランドは、最終ラインは主将のヘンドリーが要となり、攻撃はハーチソンをワントップ気味に配し、左からマッキャン、右からバーレイが積極的なサイドアタックで、開始から闘志むき出しでイングランドゴールへ向かってきた。
しかし序盤は、イングランドがシュートチャンスをつかむ。2分、右サイド、ベッカムから上がってきたキャンベルに渡ってクロスが入ると、シアラーが突っ込んできたヘンドリーよりタイミング早くシュートするがポスト右に外れる。5分のFKには早くもキャンベル、アダムスが上がるがヘンドリーに空中戦で競り負ける。9分にはシアラーが右サイドからグランダーで折り返すと、スコールズがダイレクトでシュートを放つがボールは右のサイドネットをかすめる。
うるさいほどの歓声のなか、この数分間を耐え凌ぐとスコットランドも反撃開始。12分、デイヴィッドソンが左深くからクロス、ファーガソンがヘッドで合わせるもバーの上。激しいコンタクトを武器に全員が速めのボールチェック、リスタートを意識して攻めるスコットランドは、相手選手を囲んではすぐにボールを奪取し、コリンズ、マッキャンらを中心にじっくり前へ前へつなぐスタイルがはまり、イングランドは徐々にキャンベル、P・ネビルがセンターに絞り込み、ベッカムも頻繁に後方に下がってくるようになる。
ディフェンス面でもとにかくCBのヘンドリーが堅守を見せ、オーウェンは潰されるシーンが目立ち、何度かあったベッカムのゴール前に放り込んだFKもことごとくクリアされる。19分に自身が放ったロングシュートがバーを越えていくと、シアラーはその後ポジションを下げはじめ、ボールが来ない苛立ちを見せる。
29分、エリア内でドットスがサウスゲイトをかわしてシュートを打つが右ポスト横をそれる。33分、P・ネビルが上がり右足でクロス、シアラーがヘッドで合わせボールはゴールラインを割るも、その前のヘンドリーとの接触でファウルをとられノーゴール。36分、ゴール前のルーズボールをコリンズがダイレクトで叩くも右に外してしまう。
2ゴールが必要なスコットランドは39分、ついに気迫が身を結び1点をもぎ取る。左サイドからデイリーが見事なスルーパス。マッキャンから正確なクロスが入ると、ハーチソンが長身のアダムスの背後高くからジャンプヘッドで叩き、シーマンの左を破ってゴール。これでトータル2-1となった。
失点を喫してイングランドも焦りを感じ始めたように見えるが、相変わらずトップへボールがいい形で通らず、サイドでオーウェンが持ってもボールさばきが中途半端でリズムがつかめずゴールは遠い。42分にはインスがマッキャンをカニばさみで倒して警告を受けるおまけつきで前半を終えてしまった。

1ゴールの重さに助けられ…母国が16枚目のチケットを獲得
前半1点を奪い、ハードルの高さを半分にしたスコットランドが後半開始から勢いをつかんでいた。46分、マッキャンが右サイドからサウスゲイト、アダムス、キャンベルらを楽々ワンツーで切り抜けてシュート。脆くなったゴール前のディフェンスとは対照的に、ベッカム、レドナップは激しいチャージが目立つ。特に戻りながらのディフェンスが増えたベッカムは時折接触プレーでエキサイト。今でも時々プレー中に熱くなるが、当時もなかなかのものだった。
52分、そのベッカムからの好パスがヘンドリーの足に当たってシアラーの目の前に流れたが、シュートはバーを越えていく。56分、ハーチソンのロングフィードをマッキャンがつなぎ、ドットスがシュートするもシーマンの正面を突く。60分、インスからのスルーパスをオーウェンがウィアーを見事なステップでかわしこの日最大のビッグチャンスを迎えるが、コリンズがブロックしてシュートは打てず。結局オーウェンは直後、ヘスキーとの交代を余儀なくされた。
時間が進むに連れ、そして1点差の均衡が続くに連れ、さらに試合は伝統の一戦らしく熱を帯びていく。64分、ウィアーの入れたクロスをデイヴィッドソンが飛び込むがベッカムがファウル気味にコンタクト。スコットランドは抗議するも、コッリーナ主審は冷静なジャッジでプレーを流す。65分には、レドナップがセンターサークル内でマッキャンを倒し、警告を受ける。この日ノッているマッキャンは、やはり危険なシーンで標的にされるのはいた仕方なかった。
70分、右サイドからヘスキーの上げたクロスをレドナップが左足ボレーで捉えるも枠を外し、71分、デイリーのパスをカットしたベッカムがそのままシュートするが、力が入りすぎてボールはバーをはるか上に飛んでいった。キャンベル、P・ネビルのオーバーラップが前半と比べて減少し、インス、スコールズもディフェンスに追われるシーンが目立ち、シアラーは前線で孤立。イングランドはゴールの気配が徐々に消えていった。
74分、スコットランドはあと1点を目指し、マッキャンを下げて若いブルチルを投入。75分、ゴール前のFKをハーチソンがグランダーで強シュートを放つが、シーマンがファンブルしながらも執念のセーブを見せゴールを死守。一方、イングランドも77分、ベッカムの見事なコースを狙ったFKがわずかにポスト左に外れるなどツキがない。
そしてスコットランドにとっては同点の最大のチャンスだったが、80分、コリンズの右CKをデイリーがキャンベル、アダムスらの間に飛び込んでダイビングヘッド。ドンピシャでヒットするもシーマンの正面に飛んだため弾かれてしまった。スコットランドはベンチも含めてほとんどの選手、スタッフが頭を抱え込んだ。
残り10分、イングランドは各々が献身的なディフェンスに入り、ロスタイムにスコールズとファウラーを交代させるベンチワークも手伝って時間を何とか経過させた。結局、106回目の「バトル・オブ・ブリテン」はスコットランドが制したが、2試合の合計で2-1でイングランドが勝利し、最後、16番目のEUROの出場権を獲得。初戦の2点が大きくモノを言った。









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Last updated  2006.01.29 17:32:51
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