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カテゴリ:九州・沖縄
チキン南蛮とは、宮崎の郷土料理のひとつで、揚げた鶏の胸肉を甘酸っぱいタレに漬け込み、タルタルソースをかけたもの。宮崎県延岡市内にある大衆食堂「お食事の店 直ちゃん」が発祥であると言われています。現在の店主の先代が、昭和30年代後半に鯵の南蛮漬けを参考に、安価で手に入りやすい鶏の胸肉料理として一品150円で売り出したのが始まりです。この時、まだタルタルソースはかけられていなかったのですが、当時試食した料理人仲間がアレンジして、この調理法が普及したのです。現在では、宮崎県下の惣菜屋や飲食店には必ずあると言っていいほどの定番メニューになり、県内の各家庭でタルタルソースまで作られるなど広く浸透しているばかりでなく、現在では全国区のポピュラーな宮崎県を代表する料理として広く知られるようになりました。
宮崎で鳥インフルエンザが発生した時に、ある新聞社から取材がありました。「鳥インフルエンザが発生しているというのに、宮崎県内では名物『チキン南蛮』の売り上げが好調なのですが」と。私はこう答えた。「宮崎県民は、おおらかでのんびり屋が多く、人柄も温かい。『チキン南蛮』も、むしろ品薄になる前に食べておこうというぐらいの、おっとりした気質がある」また、宮崎は県民1人当たりパチンコ台数全国一の地域で、「考え方がギャンブル的で、不運に見舞われても、それはそれでしょうがないという割り切ったところがある」と。 宮崎の人は、どちらかというとコツコツ地道に努力するのが苦手。地元食材でボリウムがあるので人気になるのは当然だし、男性も女性も子どもも好き。家庭で作る場合でも安くて簡単に出来るのが、何よりも宮崎県人向きなのです。 オタフク チキン南蛮のたれ(200g)/オタフクソース お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年01月21日 00時00分26秒
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