出会いは一期一会
人との出会いは一期一会ということをよく聞きます。これはワインとの出会いにも言えることだと思います。私はワインを飲むときいつもそう思います。ワインを飲むことはワインと出会うと思っているんです。例え同じ年の同じワインを数本買って飲んでも、味が全く同じとは限りません。同じヴィンテージの同じ銘柄であっても、違う印象を受けることはあります。これは様々な条件によってワインの味が変わってくるからだと思います。例えば、グラスを変えただけでも、味の感じ方は変わります。また飲む人のシチエーションによっても変わります。体調にも左右されます。おいしいワインも一人で飲むより、皆とああでもない、こうでもないと言いながら飲むとおいしかったりすることはありませんか?そう考えると、ワインを飲むことはワインと出会っているんだなと思うんです。人との出会いで、あの出会いは早すぎたとか、逆に遅すぎた、出会ったタイミングが悪かった、絶妙のタイミングだったなど色々とあると思います。皆さんの人生も振り返ってみると、そんなことがあったと思います。私の場合、ワインを飲むとき、人と出会うときと全く同じ感覚なんです。早すぎたなー、遅すぎたなーなどと自分で勝手に思いながらワインを飲んでいます。あの時この人(ワイン)と出会ったから今があるなんてこともあります。思い出の人(ワイン)、一生忘れられない人(ワイン)なんていうのもあるかもしれません。ですから、ワインを飲むことは出会いなんです。人との出会いも大切。ワインとの出会いも大切。もしかしたら、今ここで飲んだワインと同じ味は、もう味わうことが出来ないかもしれないと思うんですね。ですから、人もワインも出会う機会を大切にと思うんです。皆さんが、今日飲んだワインも、もう同じ味は味わうことが出来ないかもしれません。そんな風に考えてみると更に楽しくワインを飲めるかもしれませんね。