タコを食べてイネの豊作を願った日。
タコを食べてイネの豊作を願った日。クレマチスの根がタコのように張った[こちら]…・という話関連で、すこしばかりフライング気味ではありますが、よろしかったら。↓『夏至からはじまり半夏生〔はんげしょう〕までに田植えを終える』という、昔ながらの農作業の目安があります。夏至は6月21日、そして半夏生は7月2日ですから・・・いまの暦で わかりやすくすれば 6月21日から田植えを始めて、7月2日までに田植えを終える ということになります。そしてそんな田植え作業が終わり、農家の方がホッとする 半夏生の日にタコを食べて豊作を願うという風習が、西日本の農家にはありました。 なぜにタコなのかということなのですが、これは一説には 8本あるタコの足のように、イネの根がたくさん出てほしいという、農家の願いを表したものといわれていますよ。同時にこの風習は、田植えという農作業の作業で疲れた身体を、この時期にちょうど旬となる地物のタコを食べていたわろうとした農民の知恵でもあったようですよ。 “半夏生から5日間は農作業を休みとした”なんて話も地方によってはあるようですし。 そんな話を聞くと・・・昔の農作業の行事や風習って、なかなか合理的でもあったんだなって、思います。 と、いうことで今回は 普通作の田植えも一段落たところで、 いまは機械があるので楽になったけれど、昔の田植えは大変な重労 働だったのだろうなと昔の方のご苦労を思いつつ旬なタコを堪能ながらのおはなしでした。 刺身・酢ダコ・天ぷら・タコ飯などなどで、獲れたての 地ダコを、農作業が一段落したあとの充実感とともに堪 能する・・・農家であることの醍醐味ですよね、これっ てじつに。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」のの