地下鉄のぐりぐり

私のだんなはマルセイユ出身のフランス人です。日本語全然できません。毎日一緒に暮らしているのだから、毎日日本語を使って教えたらいい、といろいろな人に言われますが、そんなに簡単じゃないのです。私はこちらでフランス人に日本語を教えているのですが、これがなかなか難しい。
で、思いつきました。だんなをいろいろな教授法の実験台にして、うまくいったことを記録しておこうと。。。で、今更ながらに、教授法の本（「ナチュラルアプローチのすすめ」クラッシェン＋テリル著）を熟読しつつ、やってみることにしました。これによると、「言語の習得の起こり方は伝達内容を理解することである、言語を習得するのは、理解できるインプットを獲得した時、すなわち外国語で聞いたり読んだりすることを理解したときである。」とあるので、ジェスチャーを使いながら、体を使うTotal Physical Responseを採用してみることにしました。これは、言われたことに体で反応して習得させるものです。たとえば、「stand up!」などの簡単な命令から、「if John ran to the blackboard, run after him and hit him with your book」という複雑な命令まで段階を追って進めていきます。
うちのだんなは昔から勉強嫌いで、楽しくないことはやりたくない男なので一筋縄じゃいきません。昨日は、「聞いてください、見てください、読んでください、書いてください、言ってください」をまずジェスチャーを使ってやらせ、そのあと「座ってください、立ってください、上・下・右・左・前・後ろを見てください、来てください」などを体を使ってやってもらいました。すると、定着のいいこといいこと！今日実際に命令してみたら、ちゃんと実行できました！（いつもは、一日経つときれいさっぱり忘れてるのに！（乳とか、ビールとか、スケベとかはすぐに覚えましたが。。。）でもこれはまだ序の口ですね。これからの課題はここからどんな風に発展させていくか、です。がんばらねば！
まだまだ勉強することが沢山ありますが、日本語教育をされているかた、もし何かアドバイスをいただければとても喜びます！！！