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昨年末に子供が生まれ、自分の子育てに
悪戦苦闘しとー最中、実家の猫が老衰で 亡くなったと連絡を受けた。 大雨の中、自販機の下で震え、 ミャーミャー泣いていた子猫を 不憫に思い、実家に連れて 帰ったのが、もう約20年前の話・・ 家に連れて帰り、濡れた体をタオルで 拭いてあげて、取りあえず牛乳を 飲ませたら、「んぐ、んぐ」と声を 出しながら、ビックリする程 沢山飲んだのを覚えている・・・ 当時はペット禁止のマンションに 住んでいた為、ネコを飼うことを 家族みんなに反対されたなぁ・・ 本当は犬好きでね。 猫に興味は無かったんやが、 見るからに生まれたばっかりで、 震えてる‘彼’を見捨てる事は 出来なかった・・・ 絶対(ご近所さんに)バレないように 自分の部屋から一切出さない、と 家族に約束し、半ば強引に、‘彼’ を受け入れてもらった。 その当時はまだ若くてさぁ。 カッコつけとったから、 本当に親しい人以外には 「家でネコちゃん飼ってマス」なんて 言ってなくてね・・ その‘小さな命’を守ってやらないかん、 とミョーな責任感にかられてさぁ・・・ しょーもない‘遊び’は一切止めちゃって、 毎日実家に帰るようになって、 プライベートな時間は、全然外に 出らんようになったモンよ。 当時ツルんどった連中は驚いたと思うよ。 理由も言わず、ある日突然、ほとんど 会わんくなったけんね。 だってさぁ。 すごく小さいのに親とはぐれた挙句、 運悪く「大雨」に遭遇して、ビビリまくった のと、元々猫が持つ性質のせいで、 ベタベタに甘えてくるんやもん。 ご近所さんにバレないように 「自分の部屋から一切出さん」と、 人間の都合で‘彼の自由’を 奪ったんやから、その分、 ‘彼’の相手をするのも当然の ‘義務’やと思ったしね。 眠る時は、必ず寄って来て 人の‘耳たぶ’をチューチューと音を 立てて、吸いながら眠る・・ 最初は気持ち悪かったケド、 ノドをゴロゴロ言わせて気持ち良さそうやし、 「母猫から充分に母乳を貰わずに育つと 人間の耳たぶなどを吸う癖が・・」 って話を聞いて、‘親代わり’として 「受け止めてやらなきゃ」って思ってさ。 その内に慣れて、耳たぶ吸われながらでも 平気で眠れるようになった。 そんな生活が2年くらい続いた。 実家を離れ、海外に住んだりした結果、 ‘彼’は母が世話するようになった・・ 今、母は深い悲しみに暮れているそうな・・ 母よ、ありがとう・・ ゴメンな。国内は当然の事として、 海外だって、ちょっと面倒な手続きさえ すれば、連れて行くことは可能やった・・ ドンドン逞しく成長する君を見て、 身勝手に「もう大丈夫やろ」と思ってしまった。 最後に君に会ったのは何年前だろう・・・ 今、君が‘旅立った’という知らせを聞いて、 こんなに君の事を思い出すくらいなら、 会える内に、もっと沢山会っておけば良かった。 ゴメンな。 オレがソッチ行ったら、必ず探すから、 また「小さい部屋」で二人で暮らそうね。 今度こそはずっと一緒にいるから・・ 最後に。 出会えて良かった。ありがとう。 そして、さようなら。安らかに・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2013 06:08:17 AM
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