All Around The World でリアムは何を叫んでいるか?
久しぶりのOASIS曲解説…という名の曲を好き放題に語ろうのコーナー!!(コーナー?)今日のテーマはこの間深夜に一人聴いていたこの曲。「All Around The World」です。つい最近Twitterでも呟いて一人で楽しんでいたのですが(リプ返してくださった方々には本当にお礼を申し上げます…つきあってくださってありがとうございました)、今回の曲は「All Around The World」です。実は、この曲…深い思い入れはなかったり…。名曲には違いないのですが、「Be Here Now」の中でも私の中では(私の中ではですよ!)あまり印象に残らなかったというか…(もうこのへんでOASISスキーの方々にフルボッコにされそうですが…)実は歌詞もしっかり見たのは今回、「小さなきっかけ」があってからでした。その「小さなきっかけ」とは。曲の一番最後、リアムが繰り返し叫んでいる言葉は何なのか?という疑問でした。実はその箇所、歌詞としては載っていないのです。(これにも気づかなかった)ずっと気になってはいたのですが…その中でも私の記憶に新しかったのは去年発売された「Time Flies」のコメンタリーでした。「All Around The World」についてノエルがコメントしていた一番最後、その、例のリアムが叫んでいるところで確か二度繰り返した言葉(このブログにも描いたような記憶が)。「豚は飛ばない、死ぬなんていうな」その時にぼんやりと、ああ「Pigs don't fly、never say(said?) die」というようにリアムが歌っているのだな…と思っていたわけです。ノエル、やけに詩的な表現を持ってきていたのだなという感覚しかそのときはなかったのですが…ついこの間、「All Around The World」のライブ映像を見つけて、珍しいなーと眺めていたら…どうもリアムは「Pigs don't fly、never say(said?) die」とは歌っていないように聴こえたのです。おかしいな…と思ってちょっとネットで探してみると…数箇所で見つけた歌詞はなんと「please don't cry、never said bye」(どうか泣かないで、弱音を吐かないで)と書いてあるじゃありませんか!!!えええええええ!と!ちなみにもういっちょ!「please don't cry、never said Die」(どうか泣かないで、死ぬなんていうな)という説も!ええええええ!というわけでもう一度CDを聴きなおすと、私の乏しいリスニング能力では「Pigs don't fly、never say(said?) die」と聴こえてくるような気がしました。しかしライブ音源(探したところ1997年の「Be Here Now」ツアーのものしかなかったのですが)では…「please don't cry、never said Die」と歌っているように聴こえるわけです。「Die」の部分が「Bye」と聴こえるものは見つけられなかったのですが…いやーこれは面白いです!!!別にどれが正しいとか、リアムの発音が聞き取れてるか聞き取れてないかじゃない(笑)?という話は抜きに、面白いなあ!と。どっちに聞き取るかで、ちょっとこの曲イメージが変わりますよね。というわけで、ここで曲の訳をひっぱってきます。わかりやすく、日本語訳で。********真夜中でもオレにはちょっと早いなりたいと思ってるもの全てになるにはね見るもの全てを信じてる訳じゃないんだオレには何も見えちゃいないって分かってるのに何でケチをつけるんだ?だから連れてってくれよ、ここにずっと居たくないからお前がオレに言わせる嘘は日ごとにどんどんひどくなってくこんなのイカレてるだけどこういう日々がオレを輝かせるんだ時は流れ続けていく世界中に、お前はその言葉を広めろ自分が聞いた事を皆に教えてやるんだオレ達はより良い一日を作るのさ世界中にお前はその言葉を広めるんだ自分が聞いた事を皆に教えてやれわかってるだろ、きっと上手くいくよ壁が崩れ落ちてきたらどうする?お前は動きもしないし音も立てやしないだろう見つけた富を持ってどこを泳ぐつもりだ?海で迷子になったらお前なんか溺れちまえばいいんだよ俺には自分が正しいっていう自信があるそう、自分が正しいという自信があるんだそれでいいんだ********この曲はノエルの曲にところどころに出現する「自分自身への絶対的信頼と自信」と「励まし」が垣間見える曲の部類だと思えるのですが、私が一人悶々と考えたのは、この部分。「壁が崩れ落ちてきたらどうする?お前は動きもしないし音も立てやしないだろう見つけた富を持ってどこを泳ぐつもりだ?海で迷子になったらお前なんか溺れちまえばいいんだよ」これを見た瞬間にとある歌が浮かんだのです。傷ついた人たちが同じ世界でやってくには成り行きに任せるしかないそれでもまたばらばらになるかもしれないでももしまだそこに分かち合うチャンスが残されているのなら「成り行きに任せよう」という結論に辿り着くだろうなすがままに、あるがままに、といつか一つの結論に辿り着くだろう成り行きに任せればいいんだ、という結論にみなさまご存知Beatlesの「Let it Be」ですね。内容が全く違うので、「似てる」とは言いがたいのですが…。比較するとノエルの言葉はかなり厳しいですが、これって「Let it Be」(なすがままにしとけよ)っていうことでは、ないのかなあ…と。もちろん、「自分自身への絶対的信頼と自信」があるわけですから、「なすがままに」=「他人に流されず、自分の心の赴くままに」というBeatlesの「Let it be」とは少し違うニュアンスですが。そうなると、私の中ではやっぱり「Pigs don't fly、never say(said?) die」がとってもしっくりきたわけです。「豚はどうやったって飛ばないんだ(ここ、「飛べない」じゃないのがミソですね!)、お前も死ぬなんていうなよ」……という。いやー「励ましの歌」っていったって、ノエル乱暴な励まし方ですねー(笑)でも「please don't cry、never said Die」だとしたら、この曲はとても優しい曲になりますね。「だからどうか泣いていないで、死ぬなんて言うなよ」うん。こっちは優しい!!ものっそい優しい!!だってなんてったって「Please」ですもの!それはてめえの訳し方のニュアンスの違いじゃねえかって?私も書いててそう思いました(笑)…ごめんなさい。どちらで聴いても面白い!リアムがどう歌っていて、どう聴こえても面白いと思うのです。あー今回もぐだぐだで、言いたいことがが全然言葉にならなかったですが、これを目にしてくださったほんのちょっとのみなさんが「ちょっと聴いてみるかー」とAll Around The Worldを聴いてくださるだけで私は本望です。というわけで、リアムのいい歌いっぷりを置いていきます。リアムは何と叫んでいるように聴こえますか?ノエルは優しく励ましてくれていますか?それとも厳しく励ましてくれていますか?↓↓↓↓「Around The World」