ものを減らすのに、障壁となったこと

2019年11月04日

テーマ：暮らしを楽しむ(383638)

カテゴリ：整える

連休も3日目。
私はというと、外食したり映画を観たりと、
ちょこっとお出かけをするくらいで。
その合間に家の片付けをしていました。

ものを減らしたい。

本当に必要な少ないものだけを持って、

スッキリと暮らしたい。

この思いが強くなったのは3年ほど前からでした。

その頃の私は、本業で大きな仕事を任されていました。
せっかくのチャンス。
何が何でも成功させたい。
想いの強さとはウラハラに、仕事だけに没頭出来ない事情も同時に抱えていました。
数ヶ月の製作期間をもらいながらも捗らず、私の焦りは募るばかりでした。

眠ったら納期に間に合わないかも。
でも睡眠不足も重なったら、さらに仕事は滞る。
毎日3時間程度の睡眠が続き、そのわずかな睡眠をとることすら怖いと思う日々。
どうにも出口が見つからない。
優先順位もわからなくなり、
パニックになりかけた心を落ち着かせるためにやったこと、
それが仕事場兼自宅の片付けでした。

始めは、とにかく作業スペースをスッキリさせようとしただけでした。
でも手を付け始めたら、次々と片付けの連鎖が止まらなくなり、
2日間ほどかけて家中のものを見直し、とにかく整理整頓をしました。
その時処分できたものの量はたいしたことなかったと思いますが、
片付けて改めて、どれだけ散らかっていたのかという現実に気が付くことができ、
気持ちが楽になったことをよく覚えています。

それ以来、何かと心がざわつく時は整理整頓をしました。
すると片付いた家とともに、頭の中の整理も付くようになりました。
それなりに成果はあったと思うのですが、
散らかっていたものをキレイに整えるからスッキリしたように感じるものの、
実際にものが減っているかと言うと、そうでもない。

その原因は分かっていました。
私に、金銭的ゆとりが無かったからです。

以前の記事でも少し書きましたが、
仕事をセーブしなくてはならなかったり、
大きな出費が重なったりで、預貯金が激減した時期がありました。
（関連記事）私が40代で蓄財に目覚めたワケ

その頃は、片付けをやっても、
素材で分類していたものを、形状で分類し直しただけだったり、
下手すると、出したものをただキレイにしまうだけ、なんてこともシバシバ。

捨てたものが再び必要になるのが怖かった。
例えば、お気に入りの服だけを残してクローゼットをスッキリさせたとして、
その服たちが古くなった時、新しく買うお金が無かったらどうしよう…と。
ものを減らすこと = 自分を金銭的危機に陥らせること
そんな風にさえ思い悩むほど、私は先行きに不安を感じていました。

こうなる前の私は、
月々のクレジットカードの支払いが10万を超えることも、珍しいことではありませんでした。
それでも生活に影響はなかったし、
預貯金は増えなかったけど、減ることもありませんでした。
でも、外壁塗装やペットの医療費などなど、
合計数百万の出費が短期間に重なったとき、
いままで感じたことのない恐怖が私を襲いました。
お金が減るのが怖くなり、
ものが減ることすら怖くなりました。
書きづらくなったボールペン1本捨てることすら躊躇われたのです。

その後月日は経ち。
セーブした本業の仕事を元のレベルに戻すことはできませんでしたが、
出費も落ち着きパートも始めたので、
私の恐怖心は少しずつ無くなっていきました。
収入を増やすとともに、出費も抑えて生活レベルを下げる努力もしました。
株投資を始めるようになって、
大好きなブランドの服よりも、グロース株が買いたくなりましたw

そしていま。
時間的ゆとりも少し出来たので、
モノやコトの整理整頓を始めました。

お金が増えたわけではないけど、
いまの私なら小さな暮らしが出来るかもしれない。
そんな自信が、少しずつ身についてきたのを感じています。
最近では冷蔵庫も半分以下のサイズにできました。
入る量は格段に減りましたが、何の不便もありません。
いまはもう、ものを減らすことが怖くありません。

連休の2日間で、大きなゴミ袋3つくらいは出せました。
いまとても気分が良いです。
一気にやり過ぎてリバウンドしないよう、
少しずつ続けていきます。

以前の事を話すと長くなってしまいますね。
今回も最後までありがとうございました！