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2016.08.20
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カテゴリ:中国

中国人が訪日すると「受けた教育と現実の日本には乖離がある」ことに気づく  2016-08-15  サーチナ

 日本を訪れる中国人旅行客が増えている。中国では今なお歴史問題で日本を恨む人が数多く存在するが、中国人旅行客が自らの目で現在の日本を見ることは、中国国内におけるステレオタイプの日本観からの脱却にもつながるだろう。

 

  事実、訪日した中国人のなかには「想像と違って日本人は友好的だった」などと感想を語る人もいる。中国国内では反日ドラマなどの影響もあり、「日本人は野蛮で中国人を嫌っている」と勘違いしている人も多いということだ。

  一方、中国メディアの網易はこのほど、中国社会科学院の関係者の話として「現代の日本人は70年前の日本鬼子ではない」と主張する記事を掲載した。

 

  記事は、一般の中国人がいかにして日本という「重要な隣国」を正しく認識すべきかという課題に対し、中国社会科学院の関係者が「もっとも直接的な方法は自らの目で見ること」であると述べたことを紹介。

 

日本では多くの中国人が訪日していることに対し、「懸念」と「歓喜」の双方があり、どちらかと言えば「歓喜」のほうが多いとしつつ、「日本から帰国した中国人の対日観は肯定的なものへと変化する」と指摘した。

 

  一方、中国国内における教育と、中国人が自らの目で見た日本の姿は「必ずしも合致しない」としたうえで、むしろ中国の教育内容と「対立」が生じ、自国の教育に対して中国人が疑問を抱く可能性があることは中国にとっては懸念であると指摘した

 

続けて、一部の中国人は70年前の日本人と現在の日本人を「同一視」していると指摘する一方、「現代の日本人は70年前の日本鬼子ではない」と主張、中国人が日本を自らの目で見て、理性的に分析することが必要だと指摘した。

 

  日本鬼子とは中国における日本人に対する蔑称だ。中国語の「鬼」は本来、「幽霊」、「亡霊」、「亡者」の意味であり、外国人を蔑んで、「鬼子」などと言う場合がある。中国の最高学術機構である中国社会科学院の関係者が現在の日本人は日本鬼子ではないと発言していることは、中国における対日観が変化し始めているのではないかと感じさせる。

(編集担当:村山健二)






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最終更新日  2016.08.20 00:23:07
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