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2021.10.20
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カテゴリ:学生運動

学生運動時代の思い出を、つらつらと・・・・(反省する勇気)は、今からでも遅くない? 遅すぎる? (5)      2021-10-20  (はんぺん)

この本には、僕の大学の全共闘のことなどが、書かれているので、かなり前に買って読んでいたが、このブログを読めばわかるように、結局、ひとりよがりの(革命ごっこ)だったということがわかる。

 

ほとんど自我流の思い込みで、(青二才)の学生が、(若気の至り)で、のぼせ上って、無責任極まりない行動に走った・・・

 

ヘルメットをかぶって、石を投げ、角材を振り回して、(革命)を妄想したのだから、子ども(小児)レベルの知性としか言いようがない。

 

このブログ主は、ノンポリというか、政治に無関心だったようで、それはそれで、また問題あり・・・だ。社会人として、成長するためにも、政治的関心を持ち続けることは、必要不可欠だと思う次第。

 

僕は、ブログ主と違って、その真っただ中にいた人間だった。それだけに、読んでいて、また違った感想もある。それは(はんぺん)の中で、書き続けてる。

 

この本「総括せよ! さらば革命的世代」には、おかしいと思うところが、たくさんあったが、40年後に、書き残す作業には、敬服する・・・

 

僕が、不愉快なのは、当時の(活動家)・・・(エセ活動家)というのが正確だが、なんら(総括)することなく、あっさりと、一般社会にトンずらして恥じない、その卑劣さの事・・・

 

人間、誰でも(総括)するだろうが・・!!!  自分たちが、無責任に暴れまくって・・・ハイおしまい・・・こんな人間を僕は信用できない!!!

 

「今、何も語らないのはなぜか」と、ブログ主は、書いているが・・・その通りで、実際、全共闘世代の、総括的な文書が、極めて少ないことには、呆れてしまう・・・・

 

神でない限り、人間は(過ち)は、避けられないが、(総括)は、きちんとしてから、再出発するべきだろうが・・・違うだろうか????????

 

皆さんは、どう思われるか?    (はんぺん)

――――――――――――――――――――――――――――――――

「総括せよ! さらば革命的世代 40年前、キャンパスで何があったか」産経新聞取材班   2019-07-03  愛に恋(ブログ)

https://pione1.hatenablog.com/entry/2019/07/03/101911

 

68年末に総理府が全国の成人男女3000人に行った調査によると、学生運動を「困ったことだ」「厳しく取り締まるべきだ」と答えた人は77%、「一般の人に迷惑をかけている」と考えている人も77%という統計があるが、彼らの世代より年下の私は、一体、何を揉めているのか、さっぱり分からなかった。

ヘルメット、角材、火炎瓶、重軽傷者、機動隊とぶつかる、何のために!

 

団塊の世代と言われる人は800万人ほどらしいが、60年代後半の大学進学率は15で、今と違いかなり低い。

ということは進学できる人は家庭環境が裕福だったとも言える。

これらの人が所謂、全共闘世代ということになる。

国民総生産は早くも世界第2位、巨人軍のV9時代、私は学生運動には全く興味がなし。

 

例えば東大安田講堂攻防戦などはテレビ中継で見ていたが、これが一体どういう意味を持つのかさっぱり分っていない。

記録によると逮捕された633人中、東大生は僅かに38人だったらしい。

然し、あの中に633人も立て籠もっていたのかとは驚く、食事はどうしていたのだろう。

 

先年、その現場となった安田講堂を見て来た。

大学紛争は今は昔でも、いつまでも語り継がれるであろうこの場所。

 

夏草や兵どもが夢の跡ですね!

ところで大学紛争で初めての殉職者が出たのは6898日未明の事で、日本大学経済学部本館の4階付近から落とされた16㌔のコンクリートが34歳の巡査部長の頭を直撃、これに対し当時の村上警視正はその日の会見で以下のように述べている。

 

警視庁はこれまで学生にも言い分があると思っていたが、もうこれからは手加減しない。

 

以来、両者の闘争は激化。

68年だけで学生の逮捕者約5000人に対し、機動隊の負傷者約4000人、69年には逮捕者約9000人、機動隊の負傷者約2200人と、あの当時、そんなに逮捕者が出ていたことに驚く。

だが、72年の連合赤軍事件で壊滅的な打撃を受けた学生運動は急速に勢いを失い、内ゲバ、内部粛清と、まるで幕末文久時代の暗殺が横行したような時代になってしまった。

 

明治維新は幕府を倒し、政事を朝廷に返すという大義があったればこそ成功したのだろうが、60年代、革命を叫んだ全共闘の人たちにはどんな大義があったのか。

民衆が自然発生的に共産主義を熱望して官憲と闘っていたわけではなかろうに。

彼らもいずれは卒業して社会の構成員の一部となっていく。

 

ある活動家の話が印象的だ。「革命を求めるなら、きっちりと社会的な支持を広めてからやるべきだった。暴れて騒いで壊すだけでは何も得るものはなかった。考え方が変わる最大の転機は結婚して26歳のときに子供が生まれたときだった。地道に普通の生活をすることをバカにしてはいけないと思った」

 

結局はそういうことだ。

社会の変革を求めても、暴れ騒いでいるだけでは何も変わらない。

現実的には一般人として生活を営み、家庭を築いていく。

いつまでも暴れているわけにはいかないのだ。

 

全共闘の当事者は数十万人。本書は問いかける。

 

・全共闘の過ちは何だったか

・なぜ一斉に身を引いたか

・今、何も語らないのはなぜか

・平和な世の中でなぜ

・高学歴者がなぜ

 

著者は元活動家を訪ね、その後の生活ぶりと現在の思想などを訊いているが、結果的に大きく二つに分けられると言っている。

 

その後の40年間の蓄積を踏まえて、当時を客観的に振り返ることができる人と、40年前の理屈でしか語れない人。

 

前者は市井の中で普通に暮らし、後者は今でも街頭演説、ビラ配りなどしている、あの人たちなのだろう。

 

本書は平成21年に発行されているので、40年前と書いたが、現在では50年前になる。

すっかり時代も変わり、日本社会は良くも悪くも定着している。

満腹国家に革命なしと言うが、今後の日本では先ずありえない革命。

あの時代に逮捕された学生は、人生の表舞台から遠ざかり、当時をどのように懐古しているのか、よくよく知りたいものだ。






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最終更新日  2022.02.24 22:54:09
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