カテゴリ:国際政治
後退する民主主義、拡張の度を強める全体主義・・・世界はどうなるか? 未来を思う団塊の世代は・・・24-2-4 はんぺん 今年は、歴史的にも前例のない規模の「選挙イヤー」だが・・・民主主義は旗色が悪い」(本文)という。
ウクライナ侵略戦争では、侵略者に肩入れして、武器を支援し続ける中国・北朝鮮・イランなどが、独裁国家群として、結束を固めつつあるようだが、ウクライナ側は、アメリカをはじめとしたNATOの軍事支援が、先細り傾向で、先が見通せなくなっているという・・・
「だが近年、民主主義の退潮は著しく、スウェーデンの調査機関「V-Dem」が昨年発表した「民主主義リポート」は、世界の民主主義のレベルが1986年まで後退し、特にアジアでは78年まで逆戻りしていると指摘した。」という。
世界の現状を正しく理解できない(70年安保闘争の生き残り)は、どうしようもないとしても、世界の民主派やグローバルサウスの多くの国においてさへも、民主主義が、後退を始めている現実は、日本を含めた未来世界に、暗い影を落としていることになる・・・
最近は、れまでの自分の生き様との関連で・・・よく数十年後の日本や世界の事を考える。
皆さんは、どうだろう??? はんぺん ――――――――――――――――――――――― 正念場の民主主義、日本の熟度は(日曜に想う) 2024-2-4 編集委員・佐藤武嗣 朝日新聞 今年は民主主義が正念場を迎える年になる。世界の50カ国以上で、大統領選や国政選挙が予定され、歴史的にも前例のない規模の「選挙イヤー」となる。
米国やインド、ロシアなど、世界人口の約半数が投票権を握り、結果は国際情勢にも影響するが、民主主義は旗色が悪い、との警鐘が相次ぎ鳴らされている。
米ソ冷戦後の展望を示した政治学者フランシス・フクヤマ氏はかつて、著書「歴史の終わり」で、冷戦で民主主義の優越性が証明され、代替できるイデオロギーは登場しないと論じていた。
だが近年、民主主義の退潮は著しく、スウェーデンの調査機関「V-Dem」が昨年発表した「民主主義リポート」は、世界の民主主義のレベルが1986年まで後退し、特にアジアでは78年まで逆戻りしていると指摘した。
* 民主主義の旗振り役だった米国は社会・政治の分断が激しく、英誌エコノミストはインド同様、「欠陥のある民主主義」に分類。 共和党のトランプ前大統領は前回大統領選が不正操作されたと敗北を認めず、支持者が連邦議会を襲撃した。11月の大統領選で再選を目指し、数々の罪で起訴されながら支持は勢いを増す。
民主党のバイデン大統領は、トランプ氏の再選は民主主義への脅威だと警告するが、そのバイデン政権とて、国際会議では「民主主義」を前面に押し出しづらくなっている。
昨年6月、日米中やアジアの防衛・国防相らが集う毎年恒例の「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」がシンガポールであり、オースティン米国防長官は演説で「民主主義」という言葉を封印した。同会議に参加した歴代長官演説では初めてのことだ。
取材すると、国防省幹部は「グローバルサウスでは『民主主義』の押しつけを嫌う国も多く、演説から文言を削った」。日本外務省幹部によれば、同じ理由で岸田文雄首相も昨年の国連演説では「民主主義」への言及を避けた。
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地殻変動は、想像以上に深刻だ。人権侵害や国際法・国連決議違反で批判される中国やロシア、イラン、北朝鮮の権威主義国が欧州や中東で連携を深める。
元国連大使で国連事務総長特別顧問(人間の安全保障担当)の高須幸雄氏は「強権国家には野党への圧迫、市民社会やメディア規制、司法の支配など政権維持のための『教本』があり、互いにまね、他国にも広めている」と見る。
高須氏は、我々は人権の尊重や法の支配など民主主義の原則を掲げ、これを相手に訴えるだけでなく、自ら範を示す必要があると説く。
「一昨年の日本の国家安全保障戦略では国益の柱に『民主主義や法の支配の維持・擁護』を据えた。 昨年8月の日米韓共同声明にも『民主主義の促進の連携』が盛り込まれたが、具体的な動きが見られない。まずこれに国内でも取り組む必要がある」
民主主義に選挙は不可欠だが、ロシアなど、既存の権力を追認する形骸化した選挙も多く、選挙だけで民主主義が担保されるわけではない。
民主主義の熟度を測るには、公平・公正な選挙、三権分立はもとより、政権への健全な批判、政治の説明責任、市民の政治参加、報道の自由などが指標となる。低投票率や裏金問題での自民党の対応を見て、民主主義国として胸を張れるか、今の日本が問われていることでもある。
あしき「歴史の始まり」とならぬよう、今年は国内外に目を向け、「民主主義」を考える年にしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.08 16:13:41
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