T.カポーティの「冷血」を読んだ。
映画「カポーティ」を観て元となった作品も読みたくなったから。
前半では、クラッター家の悲惨な事件が発生するまでのそれぞれの生活が描かれている。
そして、惨劇。
後半は、裁判でいかに裁かれていったか、というところに重点が置かれている。
他の事件の例も交えて具体的に説明がされている。
主犯のペリーとディックの心象は本当のところはわからずじまいだったように感じた。
どっちが本当に4人を殺したのかも。
でも、小説では主人公がペリー(メインでは)であるのに対して、映画ではカポーティ本人が主人公。
だから語り口も違う。
映画とは別物と捉えたほうがいいかもしれない。
カポーティがこの作品を書き終えてからは、長編を書かなかったっていうのはなんとなくわかる気がする。
すごく磨耗したんだろうな。疲弊したのかも。
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Last updated
2006年12月02日 00時21分03秒
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