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夜のNHKスペシャルで、ものづくりの現場で翻弄されるフリーターの現状について取り上げていた。
私が驚いたのは、現在、製造業の現場で働くフリーターは100万人もの数に及んでいるということ。 彼らの雇用については、仲介に入る請負会社にすべて一任されており、製造現場からすれば、一時的な受注増に対応するには新たな設備投資をするより、その期間、フリーターを安いコストで確保した方がコスト面で優位なため、積極的に活用しているようだ。 番組では、大手メーカーの一次下請の電気機器会社に派遣された3人のフリーターたちの現状について取り上げていたが、彼らの契約期間(3ヶ月)もの間に、親会社の生産調整により、何度も配置転換をされる過酷な実態が浮き彫りにされていた。 ある者は慣れない仕事や配置転換等のストレスで体調を崩したり、同僚といざこざを起こしたり、もともと慣れない仕事に歯を食いしばって耐えてきたが、限界を感じ、契約期間をまっとうできず去っていくということであったが、実際のところ、製造業への請負会社派遣のフリーターの契約期間までの定着率は半分程度と極めて悪いのが現状であるとのこと。 結局はメーカーも請負会社もフリーターは都合の良い使い捨ての労働力程度の認識しかない風潮であり、本来の日本の製造業の強みである技術の伝承が失われていくことの恐ろしさに誰もが気づいていながらも有効な手段を講じられていないことをこの番組では問題提起していたわけであるが、私自身、この問題は非常に危惧している。 結局は、このフリーター問題も国や企業の無策ぶりやご都合主義によってもたらされているのだが、この問題の解決に真剣に取り組まないと日本の製造業のみならず日本の将来も危ういとしかいいようがないと思われる。 ***************************** 話はかわりますが、この日、ヤ○ダ電機で、某家電メーカー製の再生専用型DVDプレーヤーを購入したが、値段は7,980円也。 いっくら、再生専用といってもDVDプレーヤーが1万円を切った価格で販売されているこの激しい価格競争の実態を見ていると、いかに日本の家電メーカーの収益構造が水商売のようなものとつくづく感じられます。 こういった競争激化が雇用面で足を引っ張る皮肉な構造となってしまっては洒落にならないんだけど・・・。 現実はそのようです。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.06 23:33:38
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