クエン酸の効用1/2
「クエン酸健康法」をご紹介します。ある方が、「健康こそ最大の社会貢献」と言われていますが、私も全く同感です。クエン酸は胃に到達するまでは酸性ですが、十二指腸に入るとすい臓から出た強いアルカリ性の重曹により、クエン酸ソーダとなってアルカリ性に変わります。―クエン酸内服こそ治療の原点である― 斎木良郎医師1. 長田正松先生との出会い私は4年前にNTTを退職しましたが、退職する3年前に偶然の機会に長田先生の『酢は神様です』という本にめぐり合い、クエン酸で多くの人が難病を克服されていることに深い感銘を受けました。2. クエン酸内服は正しい療法それで私自身、永田先生のところからクエン酸を購入し、患者に無料で飲ませました。飲んだ人はみな全員、非常に体の調子が良くなりました。クエン酸療法を知った後はクエン酸のとりこになりまして、退職直後に長田先生より、ベターライフクラブの嘱託医となって欲しいと頼まれたときも二つ返事で引き受けました。3. 病気の原因は酸性体質にあるクエン酸を飲むことによって全ての病状が改善されるということは、全ての原因も一つの大きな原因から始まっていると考えられます。そしてその原因は、酸性体質にあると私は考えます。正常の体質はアルカリ性です。その正常のアルカリ性を酸性に変えるものは疲れです。従って、「疲れは万病の元」ということは真理であると私は考えます。〇疲れとは細胞にゴミが溜まることでは疲れとはどうしておきるのか、なぜ疲れが体質を酸性に変えるのか、酸性体質がどうして万病の原因となるのかを説明します。まず、人間は毎日生きるために活動しますが、そのエネルギーは体内でクエン酸サイクルでつくられます。労働が激しいほど、このサイクルは激しく回転します。そして次から次へと代謝を繰り返しながら最終的に焦性ブドウ酸となり、それがオキザロ酢酸に取り入れられ、クエン酸サイクルに入りエネルギーをつくります。労働しているときはクエン酸サイクルが激しく回転しますが、酸素の供給が間に合わない場合があります。すると、焦性ブドウ酸はオキザロ酢酸に取り込まれないでL乳酸となり、細胞内に溜まります。私はこれをゴミと呼んでおりますが、これが次から次へと溜まっていきます。〇クエン酸サイクルがゴミ掃除をする疲れとは、体の細胞にゴミが溜まっているよという、体からの警告と考えてください。それで休息をとりますと、クエン酸サイクルはゴミ掃除にとりかかります。休息していると酸素の供給も充分なので、オキザロ酢酸は焦性ブドウ酸を取り込みます→すると溜まっていたL乳酸が焦性ブドウ酸になります→それがまたオキザロ酢酸に取り込まれ、クエン酸となってクエン酸サイクルを回しながら燃やされます→こうして次から次へとL乳酸は燃やされて消えていきます。そうして疲労は消えます。また、細胞のほうでも溜まっているゴミを早く消すために血液の中へ排出します。当然血液は乳酸酸性になりますが、腎臓からドンドン排泄され、こうして速やかに疲労が回復します。また、生活する以上、エネルギーを作らなくてはならないので、どうしてもゴミは作られるので、一方で燃やしながらまた一方で作られるということになり、なかなかゴミが減らないことになります。また一方、排泄能力も減退していますので、血液中のL乳酸もなかなか減っていかないということになります。従って、乳酸酸性の体質の状態がずっと続くということになります。4. 治療の第一歩は、傷んでいる箇所へ血液を充分補給すること血液が乳酸で酸性に傾きますと、血液の粘性が増してきます。従って、ネバネバした血液になります。こうなると、末梢血管の抵抗が多くなります。それが末梢血管の抵抗が多くなるとスムーズに通過ができなくなり、当然血管を通る赤血球の通過速度は遅くなります。そうすると、赤血球が組織へ与える酸素は当然充分でなくなります。従って、細胞組織への酸素供給が不十分ということになります。組織への酸素の供給が不足するということは、先ほど述べたように焦性ブドウ酸がオキザロ酢酸に取り込まれないでゴミを作るということになります。従って、ゴミの蓄積→酸性体質→血行不全→酸素供給不足→ゴミ蓄積という悪循環になるということです。酸欠→乳酸→組織の肥厚→血流障害→酸欠→病気こうなると、体は常に疲れやすくなり、非常に風邪を引きやすいということになります。つまり、抵抗力、自然治癒力が低下してきます。こうした状態がよく続くとやがて、いろいろな咎(とが)めが出てきます。それが病気という症状であると私は考えます。〇クエン酸が悪循環を断ち切るクエン酸がどうしてこの悪循環を断ち切ることができるかと言うと、まずクエン酸は胃までは酸として働きます。胃から腸へ下るときに腸から分泌される重曹で中和され、クエン酸ソーダとなって腸から体内へ吸収されます。体内へ吸収されたクエン酸ソーダは、そのまま血流に乗って全身をめぐり、各細胞に吸収されます。細胞に吸収されたクエン酸ソーダはただちに酸素の働きでクエン酸となり、一部はオキザロ酢酸になり、他は自動的にクエン酸サイクルを回します。そしてオキザロ酢酸になったクエン酸は、焦性ブドウ酸を取り込んでクエン酸となって、クエン酸サイクルを回します。焦性ブドウ酸が取り込まれますと、溜まっていたL乳酸の一部が焦性ブドウ酸になります。それがまたオキザロ酢酸に取り入れられ、クエン酸となってクエン酸サイクルを回します。こうして次から次へとL乳酸(ゴミ)はクエン酸サイクルに入って燃やされ、やがてL乳酸は消失してしまうことになります。〇クエン酸ソーダは輸血を可能にするここでもう一つ注意しなければならないのは、クエン酸ソーダについてです。皆さんもご存知の輸血は、必ずクエン酸ソーダを2ml入れます。そうしないと、血液が凝固してしまって輸血ができません。これにクエン酸ソーダを加えますと、血液が非常に流れやすくなり輸血が可能になります。そのクエン酸ソーダが腸から吸収されて、血液の中に入るということは当然血液が流れやすい性状になることを意味します。血液が非常に流れやすい状態になると、この悪循環の血行不全の状態が改善されます。そのことは組織への酸素供給不足が改善されることになり、ゴミの蓄積がずっと少なくなり、それだけゴミの燃焼が促進されます。〇悪循環を断ち切るには、2時間おきに飲むクエン酸内服が悪循環を断ち切るのですが、その状態は2時間くらいしか続きません。ですから1日3回の飲み方では、1日6時間だけこの悪循環を断ち切ることができますが、あとの18時間は悪循環を繰り返すことになります。5. クエン酸は弱った自然治癒力を回復させる人間の体は、体質が正常の弱アルカリ性であるときに、最大限の働きをします。これはまた、自然治癒力が最も強いときであることを示しています。酸性体質で悪循環を繰り返しているときは、血液も酸素も必要なだけ供給されないので、体の細胞も本来の働きをすることができず、働き方はドンドン低下していきます。病気の治療は本来、自分の持っている自然治癒力が癒すものです。医者や薬は、各自の自然治癒力が各自の病気を癒すことを手助けする役をしていると言えます。医者の行う治療の数々はすべて、各自の自然治癒力に期待しているので、自然治癒力の無い人には手も足も出ません。例えば、高齢者の糖尿病の人には手術をためらいますが、これは手術の後の治りが悪いからです。つまり、傷口がふさがらないのです。私が「クエン酸療法が治療の原点」というのは、クエン酸を飲むことによって弱った自然治癒力を回復させることができ、またそれが目的で飲むのだからです。〇クエン酸は、血液の流れを良くする要するに治療の基本は血液の流れを良くして、傷んで不調和になっている組織細胞に血液と酸素を充分に送ることであると断言できます。血液が充分に供給されれば、その中に含まれる栄養や酸素も充分に供給されることになり、自然に弱った細胞も元気になります。全身の細胞が元気になるということは、全身の細胞が与えられた任務を100%果たすことになり、それは各自の持っている自然治癒力が回復することを意味します。この自然治癒力が病気を癒すのです。そして、クエン酸療法は、クエン酸を飲むことによって全身の血流を良くし、全身の細胞のゴミ掃除をして自然治癒力を回復させ、その力で病気を癒してもらう真の「原因療法」と言えます。6. クエン酸の効果的な飲み方クエン酸の飲み方は、どのような飲み方でもかまいません。〇胃弱の人の飲み方胃の弱い人は、少し飲んでも胸やけ、吐き気、腹痛を感じる人が多いようですが、最初はごく少量(0,5g以下でもよい)から始め、慣れるに従って少しずつ増量していくか、あるいは溶液にしてこれに重曹を加え、酸を消して飲むと胃にやさしく飲めます。重曹を入れると胃によくないのではないかと心配する方もいるようですが、この場合の重曹はクエン酸の酸を消すために全部使われてしまいますので、胃には全く影響がありません。重曹を加えてできたものはクエン酸ソーダですが、もともとクエン酸は体内でクエン酸ソーダになるのですから、体の中でできるものを先に体外で作って飲むだけのことですから、クエン酸内服の効果は全く変わりません。〇歯や骨が心配になる人の飲み方クエン酸を飲むと骨がボロボロになるから飲まないほうがよいと、他人に言われることがよくあるようですが、現実に20年以上もクエン酸を飲み続けてピンピンしている人が非常にたくさんいることをみても、このことが全くウソであることがよくおわかり頂けると思います。クエン酸はたしかに胃までは酸として働きますが、胃から腸へ下るときに腸から分泌される重曹で中和され、クエン酸ソーダとなって体内に吸収され、血液の中に入って体内を回り、細胞組織の中に取り込まれます。このクエン酸ソーダはもう酸としての性質は全くないので、骨に対しても全く影響はありません。ただ飲むときに歯についた場合、酸として働きますから、長い間歯に付着していますと歯を傷めることはありますので、この点は注意してください。水で洗い流してしまえば問題はないと思います。〇症状別、私のクエン酸の飲ませ方(1).乳幼児のアレルギーの場合クエン酸(粉末)5gくらいを、水またはミルクに溶いて哺乳瓶に入れて、1日10回以上飲ませる。飲ませる間隔は、2時間以内とする。(2).幼児のぜん息、アレルギーの場合1日量、クエン酸(粉末)5~10gくらいを6~8回、~10回に分けて飲ませる。学童の場合は、学校で授業の終わる度にクエン酸(粉末)を1gくらい飲ませる。中学生、高校生も同じ。下校時は2~3時間ごとに1~2gくらい飲ませる。(3).成人疾患の場合1回クエン酸2gくらい(5gのプラスチックのスプーンで、すり切りの半分)を1日6回以上飲ませる。できれば、初めの1ヶ月は2時間ごとに1日8~9回飲ませる。※2gが無理ならそれ以下でも差し支えない。(4).末期ガンや難病の場合イ.1時間か1時間半ごとに、1,5~2gくらいを1日13~15回、1ヶ月続けさせる。ロ.15~20gを800~1,000mlの水に溶いて、1回に盃1杯くらいを1日20~30回、水やお茶代わりに飲むことを1ヶ月続けさせる。※作った分は、その日のうちに飲み終わること。