テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(437)
カテゴリ:大川橋蔵 映画 (主演)
教えてください、めくら船と私に何の関係があるのか
鹿門が家へ帰ってみると、父道休が暗い蔵の中で慌てて何かをしているのです。船乗り達が言い残した”めくら船”、帰り道用心の陣内が老人を襲ったのを見ている鹿門には、道休の慌てた行動が腑に落ちませんから、道休に問いただそうとします。 鹿門「いったい、何があったんです」 鹿門は声を荒げ、道休にいい寄ります。 道休「何もない、何もあるはずがない」 鹿門「嘘だ、気違いの老人を闇討ちしようとしたのは、何のためです」 鹿門は、続けます。 鹿門「お父つぁん、私はさっき、村上水軍の奴らに逢いましたよ」 道休「えっ、村上水軍」 鹿門「奴らは、めくら船のいわれをお父つぁんに聞いてみろといいました。 ・・・教えてください、めくら船と私に、何の関係があるのか・・・」 道休「知らん、そんなもの知らん」 うろたえ、逃げようとする道休に、鹿門がくいさがります。 鹿門「何故隠すんです。・・・たった一人の息子に、何を隠すんだ。・・・・・ お父つぁん、一人で苦しむことなんかないじゃありませんか・・・」 道休「鹿門、夜明けまでに時間がないのじゃ、・・・堺の港を離れたら、訳を聞か そう、話もしよう、頼む、おとなしく淡路丸へ乗ってくれ、頼む・・・」 必死になって頼む父道休を見て、興奮していた鹿門が静かになります。 道休「なっ、そうしてくれ、頼む。わしのいうことが聞かれんのか、頼む、この通 りじゃ、頼む」 といい、手を合わせて鹿門にお願いするのです。 出港を待つ淡路丸には、父のいうことを信じて乗船した鹿門と妹の小静が先に乗り込んで、道休のやって来るのを待っています。 その頃、道休は、船小屋で人足と最後の打合せをしていました。船小屋に火をかけ、その騒動に紛れて淡路丸を出港させるというのです。 鹿門が淡路丸で待っている、「急ごう」と陣内と小屋を出ようとしたところで、一足先に出た陣内が、何ものかに斬られてしまいます。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月15日 16時47分48秒
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