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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2011年01月10日
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 ハファブラ・ミュージックのマスターピース・シリーズの第6巻は、デレク・ブルジョワのオリジナル2曲とジョゼ・シンスの編曲物4曲という構成。

個人的には世界で1、2のウインド・バンドだと思っていますが、今回の新譜も期待を裏切りません。

ただ、オリジナルはいいのですが、編曲物の質があまり良くなく、惜しいです。
表題曲のブルジョワの「Apocalyse」はブラスバンド作品として、作品187になっていますが、吹奏楽版は公式サイトの作品リストには載っていません。

ブックレットに乗っているかどうかは、現物が手元にないので確かめることができません。

はっきりしましたなら、後日、アップしたいと思います。


常々、書いていることですが、ブラスバンドが原曲の吹奏楽曲の場合、曲の求心力が弱められることが多いと感じています。

それは、アレンジの問題、演奏の技量の問題、演奏者の数の問題などいろいろあると思います。

今回も、その例にもれないのかと思ったのですが、それは危惧でした。

ブラスバンド版の荒々しさは吹奏楽版でもそのまま引き継がれていますし、都会的なジャジーな世界も健在です。

アクロバティックな部分が薄められるのはいた仕方ありませんが、吹奏楽版としては参考音源にとどまらない、素晴らしい演奏であり、当分の間この演奏が代表的な演奏であり続けることは間違いのないことだと思います。

しかし、この曲に限らず、ブルジョワの曲での金管は本当に大変です。

個人的にこの作曲家の作品を演奏したことはなく、国内でもそれほど演奏されていません。

良い曲が多いのですが、演奏がとても難しいということを割り引いても、もう少し演奏されてもいいように思います。

 ブルジョワのもう一つの曲は「jurassic corst」(2009)。
 
これは、イングランド南部のイギリス海峡の150kmに渡る海岸の名前で、2001年に世界遺産の自然遺産に登録された名所だそうです。

三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の地表が露出していて、化石がたくさん発見されているところだそうです。

主題はコミカルな感じで、題名とどうつながっているのか良く分かりません。

曲はこの主題に引きずられて、全体に軽く、ディスニーのアニメをみているような感じがします。

主題を聞いていると、何故か「寿司食いねえ」という言葉が浮かんできて仕方ありません。

 編曲物は曲が軽いこともあり、それなりの印象を受けました。
 
最初のウエーバーの「幽霊の支配者」序曲は、おそらく初めて耳にした曲だと思います。

編曲はコンパクトにまとまっていますが、面白い曲とは思えませんでした。

ためしに、原曲をyoutuneで聞いてみたところ、まるで違います。

第1主題はデモーニッシュで迫力がありますし、第2主題も高貴で格調高いです。

そして、とてもダイナミックで、迫力があり、さすがに「魔弾の射手」の作曲家の片鱗を聞くことが出来る、なかなかい曲だと思いました。

吹奏楽編曲ではスケールダウンして、箱庭的になってしまうことが多いですが、この場合も、それを免れえなかったようです。

今回、原曲と編曲の落差が大きいかったのは、演奏の質によるところ(原曲の演奏が素晴らしすぎ!)もあったとは思いますが、ブラスバンドからの編曲も含め、アレンジものを演奏する時には、原曲に当たる必要を痛感させられた出来事でした。

 ロッシーニの「クラリネットと吹奏楽のための序奏、主題と変奏」はクラリネットのブラブーラで、さほど面白い曲ではありません。
 
スペンドンクのクラリネットは、ところどころ高音域で気になるところがあった以外は、むらのない音色と、安定した技巧を楽しむことが出来たと思います。

Apocalypse(Hafabra Music 88796-2)

1.ウェーバー(arr. ジョセ・シンス):歌劇「幽霊の支配者」序曲
2.デリック・ブージョワ:アポカリプス
3.ロッシーニ(arr. ジョセ・シンス):クラリネットと吹奏楽のための序奏、主題と変奏
4.サン=サーンス(arr. ジョセ・シンス):交響詩「死の舞踏」
5.デリック・ブージョワ:ジュラシック・コースト
6.アルヴェーン(arr. ジョセ・シンス):組曲「山の王」より「羊飼いの少女の踊り」

ロナルド・ファン・スペンドンク(cl)
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団
指揮: イフ・セーハース


 







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Last updated  2011年01月10日 13時37分21秒
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