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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2012年01月19日
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カテゴリ:クラシック音楽



 シモーネ・ヤングのリングの第3作「ジークフリート」を聴く。
 
後でリリースされた「神々の黄昏」を最初に聞いてしまったので、前後しますが、「ジークフリート」の方が出来がよいように思います。

この楽劇は、登場人物が少なく、物語の盛り上がりもあまりなく、リングのなかでは地味な部類に入ります。
見どころは、大蛇がどのような姿で出てくるかという視覚的な楽しみと、第3幕に入ってからのすっかり視界が開けたような目覚ましい音楽と思っていました。

ところが、今回初めてまともに聞いたということもあるかもしれませんが、第1幕と第2幕の音楽もとても面白いことに気が付きました。

その第3幕もいいのですが、第2幕の鳥の声とヴォータン、そしてエルダがとてもよかったです。

「神々の黄昏」では今一歩だった、クリスチャン・フランツもここではかなりいいです。

それにも増して素晴らしいのはさすらい人のファルク・シュトルックマンの強靭で豊麗な声であり、エルダ役のデボラ・ハンブルの性格表現の見事さでした。

また、森の小鳥役のハ・ヤン・リーもいいのですが、ちりめんビブラートがちょっと気になりました

ファーフナー役のディオゲネス・ランデスの、如何にも邪悪な大蛇が見えるような歌唱も役にはまっています。

ミーメ役のペーター・ガイヤールはずるがしこい感じがよく出ていますが、背が高いので、舞台ではちょっと損です。

ジークフリートとさすらい人の声質が似ていて、音だけで聴いていると区別がつかなくなることがあるのは惜しいです。

ということで、この演奏を聴くまで、ジークフリートは長いし、盛り上がりに欠けるし、あまり面白くないというのが私のイメージでした。

ところが、この演奏を聴いて、聴きどころが沢山あることに気が付き、ジークフリートの新たな楽しみ方を教えてもらったような気がします。

第2幕の難しいホルン・ソロは素晴らしいです。

といって現代ではこれくらいは当たりませかもしれません。

欲を言えばもう少し鳴ってくれると最高だな、とは思います。

個人的には、次の「神々の黄昏」より上ではないかと思いました。

こうしてみると、シモーネ・ヤングの表現はそれほど鮮烈ではないのですが、ある種の安心感が感じられます。

表現がきつくならないのがいいです。

「指環」4部作を通して聴いてみて、これは個人の資質というよりは性別による差ではないかと考え始めているところです。

女性指揮者の方が懐が深いというか、包容力があるように感じます。

Wagner Siegfried Simone Young(OEHMS CLASSICS OC927)


Christian Franz
Peter Galliard
Falk Struckmann
Catherine Foster
Wolfgang Koch
Diokenes Randes
Deborah Humble
Catherine Foster
Ha Young Lee

Simone Young
Philharmoniker Hamburg

Recorded October 18-22,2009 Staatsoper Hamburg


 












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Last updated  2012年01月21日 09時47分23秒
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