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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2014年01月02日
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カテゴリ:クラシック音楽



 コパチンスカヤの新作はストラヴィンスキーとプロコフィエフの第2ヴァイオリン協奏曲という組み合わせ。
 
ストラヴィンスキーが彼女の気質にあった明るく楽しい演奏。

とはいっても、表情が濃厚なためバックの軽さと絶妙なコントラストを描いている。
もちろん、ストラヴィンスキーの新古典主義の許容範囲内であり、この作品のディヴェルティメント性が発揮されていて、聴いていてとても楽しい。

バックとの連携も上手くいっている。

最後になぜかカデンツァという楽章が追加されている。

ブックレットを見るとストラヴィンスキーの作曲ではないが、ピーター・シューマンと共にと書かれている。

それ以上の解説はないので、ロンドン・フィルのコンサート・マスターとコパチンスカヤが共作したカデンツァなのかもしれない。

このカデンツァは協奏曲には入っていなくて、別なトラックにしている理由が全く分からない。

最初は少し暗めな雰囲気で始まるが、1分過ぎから一転してコパチンスカヤらしい、アクロバティックなフレーズが出てきて面白くなる。

最後の30秒ほどは玩具箱をひっくり返したような賑やかな音楽で、コンサートで演ったら大うけすること間違いなし。

もう1曲はプロコフィエフの第2ヴァイオリン協奏曲。

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲というと、なんとなく病的なカンタービレを連想してしまう。

彼女の個性的な演奏で、その病的な部分が中和されたようで、個人的には好ましい演奏だった。

第2楽章のつつましやかで途切れそうな主題の演奏は、他の演奏では聴かれないユニークなものだ。

高音の張りつめて(切れかかりそうな?)透明な音が美しい。

なるほど、こういう方法もあったのだと思わせる。

第3楽章はラプソディックな表情とざらざらとした感触が曲にふさわしい。

不協和音をはっきりと弾いているのもいい。

いい悪いは別にして、全体にきっぱりとした強い表現で、曖昧なところがなく、実に小気味よい。

ユロフスキー指揮のロンドン・フィルは安定して必要十分な伴奏。

サウンドが豊かで明晰だが、さらに突っ込んだ表現があってもよかったと思う。

Patricia Kopatchinskaja:Prokofieff & Strawinsky

1.Stravinsky:Violinkonzert in D
  l.Toccata
  ll.Aria l
  lll.Aria ll
  Vl.Capriccio
  V.Cadenz
6.Prokofiev: Violinkonzert Nr. 2 in g Moll op. 63
  l.Allegro moderato
  ll.Andante assai
  lll.Allegro ben marcato

Patricia Kopatchinskaja(vn)
London Philharmonic Orchestra
Vladimir Jurowski(cond)

Recorded in May 2013 at Lyndhurst Hall,London


 






  
  










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Last updated  2014年01月02日 23時22分00秒
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