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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2014年11月24日
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カテゴリ:映画
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ive.jpg イブ・サンローランと彼の片腕で恋人でもあるピエール・ベルジェの物語。
イブ・サンローラン財団初の公認作品。
財団のアーカイブから提供された衣装が惜しげもなく使われていて、ファッションに関心のある方にとって目の保養になることは間違いない。
私はといえば、ファッションと無関係の男なので、関心事はイブがどのようにして成功を収めたかの一点だけだった。
クリスチャン・ディオールに認められて、ディオールの死後若くして後継者として指名される。
ピエール・ベルジェの支援により独立し、華々しい成功を得る。
イブの底知れない才能はいかんなく描かれているが、これはあくまで従で、イブの個性的な生き方が主だ。
それもここまで描いてもいいのかと思うほど赤裸々に描かれている。
いくらピエール・ベルジェの協力があったとはいえ、ここまで大胆に描かれているとは思わなかった。
ピエール・ベルジェとの同居やピエール・ベルジェ自身の企みなど、なかなかここまで描かせるのは普通では考えられないことだ。
存命中の人たちはOKをとればいいが、イブ・サンローランの遺族からよくOKをとれたものだと思う。
イブ・サンローランは同性愛、麻薬、酒でぼろぼろになりながら素晴らしい作品をつくるという破滅型の人間の典型みたいな人物だ。
アルジェリアの独立戦争での徴兵により精神を病む話なども、関係者にとってはあまり表に出してほしくないエピソードだろう。
一人の天才がいてもビジネスとして成功するには必ず片腕になる人物がいなければならないのは、ソニーや松下の例でもよく知られている。
イブの場合は普通とはちょっとした出来事でパートナーが見つかり、それが凄腕のビジネスマンだったことが幸いしたのだろう。
エンドロールで直前にイブ・サンローランのデザインが美術館の収集対象になっていると画面に出ていた。
彼にとって本望だろう。
個人的には、クリスチャン・ディオールに認められるまでとか、兵役での精神を病む場面とかをもう少し丁寧に描いてほしかったと思う。
それから、周りの期待に応えなければならないと悩む心の葛藤も、もう少し掘り下げて描いてほしかった。
ゲイバーやそこ辺の道端にたむろしているゲイのシーンが結構多く出る。
私はその趣味はないが、嫌悪感をもよおすほどではなかった。
フランス映画にしては重厚なつくりで、かなり見ごたえがあったが、ウイットは感じられなかった。
映像としてもイブがプールで寝そべっているシーンなど、印象的な場面がいくつかあった。
イヴ・サンローラン役のピエール・ニネは実物にかなり似ている。
身体も胸が薄く、実物に近い。
ゲイの場面も不自然さはない。
ピエール・ベルジェ役の ギョーム・ガリエンヌもいい演技だった。
この二人はコメディー・フランセーズに所属する実力俳優たちで、このキャスティングは上手くいったと思う。
人気モデルのヴィクトワール、実物は押し出しの強い顔立ちだが、映画でのシャルロット・ルボンは清楚な感じで美しい。
イブラヒム・マルーフのジャズを中心としたシンプルな音楽が効果的だった。
カラスのアリアが何曲か使われている。
イブ・サンローランはオペラが好きだったことから使われたようだが、最後のショーの場面で延々流すとは思わなかった。
カタラーニの「ワリー」からのアリア「私は遠くに行きましょう」が特に印象に残った。

公式サイト















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Last updated  2014年11月24日 21時21分38秒
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