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カテゴリ:映画
今日は計画年休という強制的に休暇を取らなければいけない日だった。 午前中に平日でなければできない手続きを終え、昼食後にスイミングに行った。 空いてるなと思ったが、今日は1時までなのを全く知らなかっただけで、 係の人に言われて初めてわかるという体たらく。 それで、そろそろ終わりに近づいている「The Walk」の上映時間を見たら字幕の3Dが4時からなので、少し早目に出かけた。 映画館は平日の昼時なので閑散としていて、中に入ったら一人しかいなかった。 原作はフィリップ・プティの『マン・オン・ワイヤー』。 彼はフランス人で綱渡りの大道芸人で世界各地の有名高層建築物を綱渡りする事で知られているのだそうだ。 1974年にニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワーに張ったワイヤーを渡った時までの、彼の歩みを描いたノンフィクションだ。 私は綱渡りの技術的な修練が大変だと思っていた。 ところが映画を見るとそれも重要なことには違いないが、ワイヤーをピンと張ることがいかに重要なことであるか、その準備がいかに大変であるかを教えてくれる。 陰の立役者は彼に綱の渡り方からワイヤーの張り方、使う部材などのノウハウを事細かに教えているパパ・ルディ(ベン・キングズレー)だろう。 キーテクノロジー?は木片の使い方だ。 勿論このプロジェクト参加した友人たちの協力も重要だ。 成功の一番の要因はフィリップの熱意だったろうと思う。 彼が何故命綱も持たないで100メートル以上の高さのビルを綱渡りしたのか、私にはわからない。 映画では、とにかく渡りたいということしか語られていない。 本当のところは彼にしかわからないことなんだろうと思う。 それにしても彼の実行力たるや凄いものだ。 それに綱渡りは単に綱を渡るだけでなく、いろいろな凄技があることに驚いた。 写真もその凄技の一つで、綱渡りをしているのではなく、綱の上であおむけに寝ているシーンだ。 キャストは充実してる。 フィリップを演じているジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、まさにはまり役だろう。 マッチョな体型で私の綱渡りの人のイメージとはちょっと違ったが・・・・ 綱渡りもプティの指導で8日目には補助なして渡れるようになったという。 ワールド・トレードセンターの綱渡りのシーンも全部ではないが自らが演じたという。 ベン・キングズレーの重厚な演技もさすがだった。 フィリップの恋人アニー役のシャルロット・ルボンのチャーミングさも印象的だった。 ところで、フランス語で口喧嘩をしているシーンは、殆んどが英語圏の人たちだったのにフランス人の喧嘩みたいで面白かった。 綱渡りが成功した後のエピソードも忠実に描かれていて、物語に奥行きをもたらしていた。 映像は文句なしにすばらしい。 ただ、ワールドトレードセンターから下の眺めが私の想像とは違って、凄味が感じられなかったのが残念。 観客が吸い込まれるような感じが出ていれば最高だったが。 音楽は映像を邪魔しないシンプルなもの。 綱渡りのシーンでエリーゼのためが流れるシーンは感動的だった。 それにしても、裁判の判決が傑作だ。 さすがにアメリカ人はユーモアが分かる人たちだ。 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年03月15日 16時58分59秒
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