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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年01月19日
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カテゴリ:ジャズ

レコード芸術に連載中の寺島靖国氏のエッセイで知った一枚。
CDの発売が12/21だったので、配信はしばらくしてからと思っていたが、念のためSpotifyをチェックしたらすでにリリースされていた。
ダウンロードは国内はOTOTY、海外ではQobuzでリリースされていた。
Qobuzのほうが若干安いのだが、手違いでOTOTOYからダウンロードしてしまった。
まあ差額は¥100程度なので、許容範囲内だ。
どちらのサイトもハイレゾはなくロスレスのみ。
今回のアルバムはガラティ初のボサノヴァ集だそうだ。
ディストリビューターによると『当初、寺島靖国氏はこの作品がジャズではなかったため、リリースすることに前向きではなかったが、出来栄えに感嘆した』とのこと。
限界はあるだろうが、ジャンルを問わずジャズマンが演奏すれば、ジャズになるというのが管理人の考えだ。
なので、ボサノヴァはジャズではないという氏の考え方とは異なる。
結果的にはオクラにならなくてよかったと思う。
寺島氏のこだわりがよく出たエピソードだが、誤りをすぐ認めるところは、寺島氏の柔軟性を感じる。
演奏を聴くと、いつもながらのガラティ節が聴ける。
ボサノヴァというイメージからはすこし離れていて、すっかりガラティの音楽になっている。
寺島氏が納得したのも頷ける。
逆に言えば、このアルバムに通常のボサノヴァを期待すると、はぐらかされたと思っても不思議はない。
いいか悪いかは別にして、ガラティのボサノヴァに対する感性が、他のミュージシャンとは少し違うようだ。
ボサノバの素朴さは皆無で、熱量もあまり高くない。
思索的で高度に洗練された音楽。
ガラティ・ファンにはたまらないボサノヴァ集だろう。
いきなりメロディーが出てくるようなことはなく、聴いていてあの曲だとわかるアプローチが多い。
なので、曲を知っている方のほうが、仕掛けが分かって楽しめるだろう。
「Samba de Uma Nota Só」は、「ワンノート・サンバ」とは思えない、哀愁を帯びたアレンジが大変優れている。
「Dindi」もスタイリッシュで、実にかっこいい演奏。
最後の「Luiza」は甘さ控えめのピアノ・ソロで悪くない。
ベース、ドラムスともガラティの静謐な音楽に寄り添ったバッキングだ。
ころでこの音源、何と録音の後の調性やらミックスダウン、マスタリングまですべてガラティ自身が行っていると寺島氏が明かしている。
ガラティは以前からプロデュースや録音の様々な工程を自分で行っていたのは知っていたのだが、まさかアメリオ録音を自分でマスタリングするとは思はなかった。
その理由が「アメリオとは何度も録音しているので手法は大体わかっていて、それを盗用した。」という身もふたもない返答。
分かっているのと、実際行うのは違うと思うのだが。。。
無謀というか、やってしまう方なのだろう。
寺島氏は録音から全部自分でやったらと、けしかけているようだ。
個人的にはベースが強すぎるように思う。
ジャケ写の風景が素晴らしく美しい。

Alessandro Galati :Portrait in Black and White (寺島レコード TYR1109)16bit 44.1kHz Flac

Antônio Carlos Jobim:

1. O Que Tinha de Ser
2. Modinha
3. Samba de Uma Nota Só
4. Inútil Paisagem
5. Só Tinha de Ser Com Você
6. Fotografia
7. Dindi
8. Vivo Sonhando
9. Eu Sei Que Vou Te Amar
10. Retrato Em Branco e Preto
11. Por Toda a Minha Vida
12. Luiza

Alessandro Galati (p)
Guido Zorn (b)
Andrea Beninati (ds)

Recorded Artesuono Recording Studios (Italy) by Stefano Amerio 2022





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Last updated  2023年01月19日 16時54分19秒
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