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南風のC級シネマ評論

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2006/04/19
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カテゴリ:映画-欧州

「消息不明の元日本軍兵士、ウクライナで生存」
この記事を新聞で読んで、思わず高校生の時に見た「ひまわり」を思い出した。
「戦争」「消息不明」「ウクライナ」「結婚」・・・このキーワードが同じなのである。
もう一度見たい。
そう思い、レンタルビデオショップに走った。

ストーリー
   さんさんと輝く太陽に向かって、誇らしげに大輪の花を咲かせるひまわり。その太陽とひまわりを、男と女に例えた作品である。戦争に行ってしまった愛する夫、アントニオ。ひたすら彼を待ち続ける妻、ジョバンナ。終戦後も帰ってこない夫を探すため、ジョバンナは単身ロシアに足を踏み入れる。
   徐々にやつれ果てていくジョバンナの姿は、見ていて痛々しい。第二次世界大戦によって切り裂かれた男と女の運命を、壮大なスケールと美しい映像でつづった超大作だ。監督にデ・シーカ、主演にソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。ほか、多くの傑作を世に送りだした映画界の巨星たちの代表作としても知られている。あまりにも有名となったテーマ曲は、この作品でアカデミー賞作曲賞にノミネートされた。70年、イタリア作品。(齋藤リエ)
             amazon.coより

オープニングの一面に咲き誇るひまわりの花と、流れてくるヘンリー・マンシーニの曲を聴いただけで当時見た記憶が蘇ってきて、もうウルウル状態に突入だ。

前半、出兵を逃れようとするアントニオとジョバンナのコミカルな演技から、一転、シリアスな展開がはじまる。

ジョバンナは、行方不明になったアントニオをロシアに捜しに行く。
スターリンの死後(スターリンの死は1953年3月5日)だから、行方不明になって10年以上の年月が経過している。
そしてロシアで見た一面のひまわりと、累々と続く墓標。
(ロケ地はウクライナ。在ウクライナ日本大使館のホームページに詳しい)
それでもあきらめないジョバンナ。
とある村で、ようやく探し当てるジョバンナ。

ロシアでの妻(リュドミラ・サベリーエワ)との無言での対面。
子どもの片言のイタリア語に、ようやく言葉を発するジョバンナ。
サベリーエワの守りたくなるような、いじらしい演技がいい。

工場から帰ってくるアントニオを出迎えに行く二人。
そして再開。
列車に飛び乗るジョバンナ。そして号泣。
見ている私も、流れる涙を止めることができない。

ミラノを訪れたアントニオと会う時、ジョバンナは新婚旅行でもらったイヤリングをつける。
ロシアから帰った後、写真を破り捨てたり、洋服などを引きちぎったりしたジョバンナだが、イヤリングはしっかり持っていた。
別れても、まだアントニオへの愛情はしっかり残っていたのだ。

そして別れのミラノ駅・・・。
「戦争」と言う悪の中で引き裂かれる人間の無力さを、象徴的に表しているせつない場面だ。

この映画は、私の高校時代に見た映画の中で、「ジョニーは戦場に行った」と双璧をなす反戦映画である。






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最終更新日  2006/04/19 08:57:38 AM
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