カテゴリ:映画-アメリカ
![]() 原題にもなっている「BEE SEASON」って、英単語綴りコンテストの事なんですね。 知りませんでした。このコンテストの全国大会に出場するだけでも大変な事だとか。 日本で言う漢字検定を、こんなコンテストにしたら面白いかも・・・ふと思ってしまいました。 ストーリー goo映画より ナウマン家の中心には、積極的に家事をこなし息子とクラシック音楽を奏でる良き夫であり父であると自負する宗教学者のソールがいた。幼い娘イライザは父の期待を一身に集める優秀な兄アーロンに引け目を感じていたが、スペリング・コンテストで才能を開花させて以来、その立場は逆転する。ユダヤ神秘主義に傾倒し文字や言葉に神と対話する特別な力があると信じるソールは、全米大会へと勝ち進んで行く娘の能力に夢中になり、妻ミリアムの不安など知る由もなかった…。 (もっと詳しくは・・・ここをクリック) この映画のキーワードは「tikkun olam」。一言で言ってしまえば、「壊れた家庭の再生」なんだけど、父親ソール(リチャード・ギア)の生き様、態度に自分を重ねてしまってちょっとドキッとしてしまいました。 この父親の愛情は、最初はは妻のミリアム(ジュリエット・ビノシュ)に向かい、ついで優秀な兄アーロンに向かう。 溺愛に等しいソールのアーロンに対する態度に、娘のイライザは寂しい思いをする。それがスペリング・コンテストで勝ち進むと、ソールの愛情は娘一辺倒になってゆく。そうするとソールがおかしくなってくる。 このような状況は、どこの家庭でも起こりうることで、「ああ、やっぱり」ってうなずいてしまった。 ![]() そうしているうちに、今度は妻がおかしくなってくる。これも突き詰めれば、自分へ向けられていた愛情が子供達へ向かっていったことからきてるんだろうけど、それと同時に幼い頃の両親を亡くした事のトラウマみたいなものがあって、そんなに単純ではない。 このあたりのミリアムの不思議な行動=壊れていく過程がサスペンス調で映像化してあって、映画に微妙なアクセントをつけている。(妻役のジュリエット・ビノッシュの演技がいいですね) この映画でも、宗教のことをいろいろ考えさせられるが、アメリカってこの宗教問題って大きいんでしょうね。この映画でも物語を進めるのは、様々な宗教に関するエピソード。父親が宗教学者だと言うこともあるのだろうけど、母親の改宗、そして長男がヒンズー教に惹かれていき、結局家族を再生させた娘のイライザも家族再生のために神の声を聞こうとする。 だが、家族を再生させたのは宗教ではなかった。 ラストシーン。練習問題で出した問題が出て思わずほくそ笑むソール。それに対するイライザの答えが、家族を再生させたのである。 このあたりは、妙に納得したのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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