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南風のC級シネマ評論

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2007/02/06
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カテゴリ:映画-アメリカ

benny2.jpg 「フラガール」の評論を書いて以来、何だか燃え尽き症候群みたいな症状に陥ってしまって、次の映画評論を書けないでいる。もともとこのブログは、私の独断と偏見のみで成り立っているのだからそんなに気取る必要もないのだけど、他の評論が書けなくなるほど私にインパクトを与えた「フラガール」は、それだけ私の「ツボにはまった」映画だったのである。第一、3回も映画館に足を運んだ映画は、いつ以来だろう。ちょっと記憶にない。

 とは言っても、去年みたいにこのブログをずーっと放っておくのも本意ではないので、私の好きな映画のジャンル=音楽物と、サクセスストーリー、それも肩の凝らない映画を取り上げよう。そうすれば、また書く気になるかも・・・知れない。

 ストーリー goo映画より
 1919年のシカゴ。貧しい洋服屋グッドマンは、少ない収入を割いて、息子のベニイ(デイヴィッド・カスディ)、フレディ、ハリイの3人にシエップ教授の元で音楽を習わせた。16歳になったベニイ(バリー・トルエクス)は、遊覧船の楽士となった。ここでデキシーランド・ジャズで有名なキッド・オーリイ(彼自身)に会い、ジャズに興味を持つようになった。ベニイはやがてベン・ポラック楽団に入った。年月は流れベニイ(スティーヴ・アレン)は故郷シカゴへ戻った。家族との再会も父の自動車事故で、悲しみの雲に蔽われた。ベニイは再びポラック楽団の演奏旅行に出た。ある酒場での演奏中、ベニイは音楽批評家ジョン・ハモンドの妹アリス(ドナ・リード)に会った。
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 この手の映画は、内容的にどうのこうのと言う映画ではないと思う。ようは楽しめば良いのであって、それこそ気分が落ち込んでいる時などに見て、晴れ晴れとした気分になればいい。私にとっての「SWING GIRLS」や、「グレン・ミラー物語」などの映画と同じなのである。

 とは言うものの、どうしても「グレン・ミラー物語」に比べて、映画的(物語的といったほうがいいかも)な深みがないのが気になる。「グレン・ミラー物語」での主人公の金銭的な苦労や演奏旅行などでの苦労、結婚にいたるまでエピソードなどの描き方に比べると、どうしても見劣りがしてしまうのだ。

 それは「グレン・ミラー物語」では劇中で演奏された曲が、それぞれのエピソードを持っていて物語を盛り上げていたのに比べて、この「ベニイ・グッドマン物語」では曲はあくまでも曲としか扱われていないことによるのかもしれない。物語に絡むのは、妻となるアリスに捧げられた「MEMORIES OF YOU」(でも、作曲したのはユービー・ブレイク)と、「ON O'CLOCK JUMP」くらいだ。

 この「ON O'CLOCK JUMP」が演奏されるシーンは、各地を巡業するなかジャズしか演奏しない楽団のうわさを聞いたパロマーボールルームの支配人から、「今夜限り」だと言い渡され開き直ったシーン。
 「バンドを選ぶのは客だ」と支配人に言われ、「最後の夜だ。気の済むまで僕らの音楽をやろう」と演奏を始めた「ON O'CLOCK JUMP」。踊っていた客たちが演奏に引き込まれて、まるで演奏会のようになってしまう。ベニイ・グッドマンの音楽が、単なるダンスの添え物ではなく、サウンドとして認められた瞬間でもある。このシーンでも「バンドが解散かもしれない」と心配して駆けつけたアリスにむかって、さりげなく「MEMORIES OF YOU」が演奏される。

 で、この「MEMORIES OF YOU」で思い出す映画は、このブログでも取り上げた「会社物語~MEMORIES OF YOU」。この映画でのこの曲の使われ方は見事。シーンごとにアレンジを変えて流れる「MEMORIES OF YOU」に引き込まれてしまう。・・・と、話が横道にそれた。

 結局、ユニヴァーサル映画は「グレン・ミラー物語」の制作から2年後、二匹目のドジョウを狙ってこの映画を作ったわけだが、必ずしもそうはならなかった。って、今のハリウッド映画を見てるみたいだ。

 でもこのDVDに収められている、名曲だけをつなげたミュージック・チャプター機能は大変重宝だ。この映画で使われている演奏はベニイ・グッドマン自身なので、彼の演奏やジーン・クルーパ、ライオネル・ハンプトンの演奏シーンを連続して見、聞くことができ、ちょっと嬉しい。スイングしながら、落ち込んだ気分が、だんだんと元気になっていくのである。





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最終更新日  2007/02/06 12:37:17 PM
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