恐ろしい世の中
世間の歪みが、みんなの身近にも現れてきているころじゃないでしょうか。私がたまたま後ろを歩いていると、緊張して振り返るおばあちゃん。通り魔が多発している世の中の悲しい一面。かと思えば街中平気で道をふさいでゆっくりあるく女性たち。ぶつかってくる若者。(寸前でこちらがあわてて避けられたが、こちらが道の端っこをあるいていて邪魔じゃないのに、いったい何を考えているんだろうか)街中では大部分がどういう人か知らない他人なのだから、基本的に丁寧な対応をするのが自立した人間として普通だと思うのだが・・・今はいったいどんな時代なのだろう。マスコミでは、今の日本は戦争前の昭和初期にとても似ていると報道しているが、平和しか知らない人間の世の中では、他人のありがたみが分からない人ばかりになってしまったのかもしれない。コミュニケーションをとらなくても、一人で生きていけるし、平和に甘んじていると、人間どんどん欲が出てきて自分さえよければいいという考えが浸透し、互いの人間関係が悪くなる。だからお互いコミュニケーションはとりたくなくなってしまう。そんな人間関係の社会では、「格差」の広がりは余計に辛くなる。もっと人々が助け合える世の中だったら、格差もそれほど苦にならない気がする。いつの時代だって格差はあるのだから、問題は格差社会ではない。貧乏人を見捨てて今の地位にすがりつく一部の富裕層から意識を変えて欲しいが・・・人間の欲にはきりが無く、特に貧乏人のようなみじめな思いをしたことの無い人に意識を変えてくれといっても無駄。事件を起こす貧乏人は残念ながら水面下でもいっそう増えるような気がする。一方で、権力(影響力)の中枢にいる人たちの危険な理想像も報道されている。貧乏人もお金持ちもみんな"同じ日本人"だった戦後から比べれば、今の日本人はそれぞれの住む世界が違いすぎてお互いが理解できない。その歪みが社会の雰囲気をいっそう暗くしている。そこに"おまけ"として不景気が乗っかってきている。日本・・・治す順序を間違えると・・・恐ろしい世の中が再発しかねない気がする。