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他国の難解なラテン語を何故持って来たかという謎。そして謎めいた言葉。
そこにはなんらかの理由があったはずです。紙幣委員会では、その理由をちゃんと説明し、委員の賛同を得ているという手順を踏んで採用されたはずです。 なぜ、国民が読めない文字を持ってきたのか? 企てがあったとみて間違いありません。 では、なぜ読ませたくなかったのか? その前に、この二つのラテン語の配置を見較べてみてください。 二つのラテン語は、ピラミッドを挟むように書かれ、同じ円の中に納まっています。ということは、ピラミッドと一体の言葉だということが分かります。 そしてこの円は、右の円の白頭鷲と対座しています。 さきほど、白頭鷲はアメリカ国家を象徴したものだと言いました。それとバランスをとるように「ピラミッドと全能の目」があって、「我々の計画に同意せよ」「新しい世紀の秩序」と命じているのです。 ピラミッドの土台部分には、ローマ字で一七七六と、独立宣言の年が打たれています。 さて、もう一度言いますが、右の円には白頭鷲のアメリカ国家。左の円には未完成のピラミッド。二つはちょうどバランスがとれています。では、いったいピラミッドは、何を意味しているか? 一般には、このピラミッドは、白頭鷲同様、国家を表しているのだと思われています。 まだ建国の道半ばだから、未完成のピラミッドにしたのだというのです。ピラミッドの石段は、13州をあらわす13段まで積まれている。しかし、それならなぜ、13州で明確に締めくくったのかという疑問が湧きます。 とうぜん、これから増えるであろう州をまるで考慮にいれていないのです。 事実、州は14、15と続き、数年もかからないうちに20州に増えているのです。 紙幣を作った時点で、国家はまだ未完成なのだ、これからも発展するのだということであれば、ピラミッドにしても、白頭鷲にしても13州に固定するのはおかしな話です。 熱い革命の熱がワシントンをおおっている最中で志は高く、どんどんと州を合併してゆく過程なのです。 こうして考えると、13という数字には、州以外の別の意味があるのではないか? と思うのが当然ではないでしょうか? 表向きの意味は、たしかに13州ということでしょう、しかし、それは苦しいカモフラージュで、真の意味は隠されているのです。 スコティッシュ・ライト ここに、アメリカの高名なメーソンメンバーZ氏に、登場願います。彼から私が直接聞いた話はこうです。 13という数字は、フリーメーソンのスコティッシュ・ライトとおおいに関係があるというのです。 スコティッシュ・ライトというのは、フリーメーソンの三階位になってはじめて入会が許される秘密結社です。 スコティッシュ・ライトは四階位から三十三階位まであります。もちろん、入る入らないは自由で、これはフリーメーソンの上部団体というわけではありませんが、熱心な人はどちらかというと、そこにも加盟する傾向にあります。 ちなみに現在のメンバーは、アメリカを中心に、百万人を数えるまでになっているのですが、大秘儀と小秘儀のなかにさまざまな逸話と知恵を織り込んだ、大変興味深い団体です。 スコティッシュ・ライトについてざっと説明します。 (略) さて、フランス人、エティエンヌ・モランはスコティッシュ・ライトを広めるためにアメリカに上陸しました。 彼はメーソンであり、同時にカソリック教徒でもありました。 1766年に、北米で本格的な活動が開始されます。時は、独立戦争前、こうしてスコティッシュ・ライトはアメリカに広く浸透していったのです。 Z氏は、私にこう打ち明けます。 「一ドル紙幣裏面に、白頭鷲の13本のストライプ、13本の矢、13枚のオリーブの葉、13の星、ピラミッドの13段の石段、少なくとも5つも登場する13という数字は、そのスコティッシュ・ライトの13階位を象徴しているのです」 13階位。 階位にはそれぞれ名称があって、この13階位は「ロイヤルアーチ・オブ・ソロモン」と名付けられています。スコティッシュ・ライトの教えには、口に出して言ってはいけない「神聖な階位」と呼ばれるものがいくつかありますが、この階位もそれに属します。 13階位、「ロイヤルアーチ・オブ・ソロモン」の逸話は、イノックという男の伝説が主な物語です。どんなものかちょっと触れてみたいと思います。 古代、神の名は一般に知らされていませんでした。 現代「ゴッド」だとか「ヤーヴェ」とか称しているのは、後世の人が勝手に付けただけで、神が自分でゴッドだと名乗ったわけではありません。 神の名が明らかにされないというのは、昔の常識でした。 中国や日本でも王の名はタブーとされていた時代があったのですが、その理由は、呪術的に危険だと考えていたからです。名前が分かればそのものが特定され、悪魔が呪いをかけるかもしれないというのです。 邪悪なものから守るために、神や権力者の名は伏せられていたのです。 また、ほんとうの神の名には、それ自体呪術的な力が宿っていました。聖職者でない者が神の名をみだりに口にするなどは、あまりにも神聖過ぎて、不完全な人間の口に乗せることをよしとしなかったのです。 ですから、古代ヘブライの人たちは神のことを「アドナイ」という言葉に置きかえて呼んでいました。 さて、イノックは善良で裕福でした。全身全霊を持って神を愛したため、ある日、夢の中で神が現れました。 「おまえほど神を愛した男はいない。おまえだけに神の名を教えよう。だが、だれにも漏らしてはならぬ」 神の名前は不思議な発音でした。しかしそれは、誰にも告げられない名前。忘れないようにメモに残すと、今度は他人に見られる恐れがある。 さりとて、なにも書かないで、忘れてしまったら大変です。 そんな時、彼は、夢でなんとも不思議な場所を見るのです。 ──ひょっとすると、神の名を書いてその場所に埋めておけというお告げかもしれない。 そう思ったのです。 何かに導かれるように、イスラエル、カナンの地に辿りついたイノックは技術者を雇い地下を掘らせます。 それは九層からなる地下でした。一層ごとにアーチ状の天井を持つ部屋です。 そして最下層の部屋に、メノウの台座を置き、上に三角形の黄金の板を納めたのです。黄金の板には、神から告げられた口に出してはいけない「神の名」をあらかじめ彫っておきました。 それから数千年がたちました。ソロモン王の登場です。ソロモンは、裁判所を建てようと計画しました。土地を探し、3人の技術者が測量に入ったときでした。偶然に、かの地下に通じる道を発見したのです。幾層にもなる地下室のひとつひとつに潜っていくと、一番下で黄金の光り輝く板を目にします。そこには不思議な刻印文字がひとつ。誰も読むことはできません。 しかし、ソロモンはそれこそが本当の神の名だと分かったのです。 ソロモンが発見したこの地下をロイヤルアーチと呼び、発見した3人の技師たちに、ロイヤルアーチという称号を与え、それを13階位の名称にしたのです。 ですから、13階位ははじめて神の文字が明かされる重要な階位なのです。 そして、スコティッシュ・ライトでは、13階位の持つ意味を、次のように位置づけているのです。 「ロイヤルアーチ」は神殿の基礎石。国家で言えば、成文化された基本法を意味します。 もうおわかりだとおもいますが、「ロイヤルアーチ」を、人々がもつ基本的権利の象徴として、一ドル紙幣に登場させたというわけです。 一ドル紙幣に登場するすべての13は、13州ではなく、アメリカという新大陸に渡り、独立戦争を戦った全国民を称えて、「おまえたちはまるでロイヤルアーチのようだ」と13階位になぞられているのだとZ氏は言うのです。 そして、その上にある「全能の目」は、フリーメーソンが指導的立場に立っていることを表し、「我々の計画に同意せよ」(ANNUIT COEPTTIS)と、これが「新しい世紀の秩序」(NOVUS ORDO SECLORUM)なのだ、と、高らかに宣言しているのだと、告白します。 「左の丸には、ピラミッドをはじめとするフリーメーソン、そして右の丸の中にはアメリカ合衆国。二つはバランスよくあらねばならないのです」 彼の楽しいお喋りは続きます。 「フリーメーソンと国民の間に『ONE』という大きな文字が印刷してありますね。この『ONE』は一ドルの一という意味だけでなく、一つと意味なのです。両者が合体して、一つの国なのだということ。それと、白頭鷲がつかんでいるオリーブはフリーメーソンの象徴であり、その鷲が首をよじって見ている方向には、ピラミッドがあるのが分かりますか? これは常に、国民はフリーメーソンを見習って欲しいという願いです。それに引き替え、『全能の目』は、正面を向いていますね。そう、フリーメーソンは世界、宇宙に対して目を開いているという図なんです。だから一ドル札の裏面は、ただの貨幣ではなく、メーソンのいわば、記念碑だといっていいのです」 Z氏は白髪を後ろにかき上げ、つけ加えます。 「しかし、ワシントンたちは、まもなく気がついたんですな。そんなことは、民主主義の見地から見て、決していいことではないとね。悪気はなかったのだが、自分たちがオーバーヒートして行ったことが大っぴらになれば、それは命取りになる。フリーメーソンの企てであり、非民主主義的陰謀ではないかと、非メーソン勢力のかっこうの攻撃材料になる。それで、問題化されるのを嫌って、そういうことはないと笑い飛ばし、ずっと打消して来たのです。早い話が、自分たちの功績を、封印したということです」 かくして、作戦は成功したのです。 「不自然さは残ったにせよ、永遠に消し去ったと言えるだろう。今では、メンバーの中にさえ、あれはフリーメーソンとは無関係だと、まじめに言うやからが出て来たんだからね。敵を欺くにはまず見方からですよ」 Z氏はにやりと笑いました。 「周りを見渡してみたまえ、アメリカのシンボルとして、白頭鷲はいたるところに使用されているが、同じ国璽なのに『ピラミッド』と『全能の目』はわずかに一ドル紙幣に残るだけでしょう。論争を広げたくはないからこそ、その後、ぴたりと使用を止めたということなんですよ」 -------------------------------------------------------------------------------- 以上は、石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史‥加治将一 (著)…からの抜粋です。 ということで、メーソンの立場(視線)から、1ドル紙幣にある意味を説明してもらいました。 当然、この説明をそのまま受け入れることはできません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
初めまして。通りすがりで初めてだし僭越なのですが少し質問のようなのをさせてください。フリーメイソンの13階級についての事でこの記事に書かれているように「石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史」の中においては神の名が明かされる神聖な階級だという見方があります。これについての情報は私が少しインターネットで検索をかける等で調べてみてもあまり取り上げている人も多くはなくそこまで広くは知られていないものなのかも知れません。しかしながら私にとってはこの情報というのはとても興味深いものだと思うので気になるものの一つです。ユダヤにおいてはその13というのは確かバルミツバと言われ日本で言う成人式のように人(子供)が神と向き合うよう(成人)になるという神聖な数字です。そんなのもあってフリーメイソンのスコティッシュ・ライトの13階位は神の名が明かされる神聖な階級だというのはとても興味深く面白い見方だと思うのです。そういう事を私は考えているのですがあまりこれを取り上げている人も多くはありません。前にそういう事を調べてみてもそんなに多くはインターネットの上にありませんでした。少なくともその時の私の印象に残るものとしたらこの記事のように「石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史」の中の文章を載せているのが多少あるという位でありました。でここからが少々私の中での個人的な引っかかりなのですが。こちらのブログのデザインは割と最近にでも変更されましたか。私の記憶では「石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史」の中の文章を載せているというので憶えているのはブログの背景のデザインが割とシンプルな白色を基調としたページのものだったと思うのですがこちらのブログは今青色です。私の中で違うブログと勘違いをしているのかというのが少しよく分からずお聞きしたかったのです。くだらない事ですがもし良かったらお答えを戴けたら嬉しいです。妙に引っ掛かっているもので確かあったはずの記事がなくなったというのとこれだったようなやこれっぽいというのがあり妙なのです。あともし仮に13階位というのが神の名が明かされる神聖な階位だとするとそこで初めて明かされるのはかつてアルバート・パイクがそう言っていたようにルシファーなのでしょうか。これの為だけに楽天ブログを今始めましたw。
(2014年03月25日 13時13分45秒)
すみません。今改めて少し確かめたら前の私はiPadで見ていたから私のiPadだと何故かそれは白色になるという事のようです。で今の私はノートパソコンで見ていますがそれだと青色なのです。それで私の中に妙な違和感があったというようですがやはりこのブログです。私の中の引っかかりがこういう事だったのかというのが分かりました。すみません。
(2014年03月25日 13時33分22秒)
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