Ｂ級映画ジャケット美術館

2251　骨壺


※ジャケット（オモテ面）

【　スタッフ　】
・原　　作　　山田悠介「骨壺」（「8.1 Horror Land」
　　　　　　　角川文庫より　角川書店）
・主 題 歌　　Ａｎｇｅｌｏ「ＲＩＰ」
・監　　督　　永江二朗「２ちゃんねるの呪い 劇場版」
　　　　　　　「こっくりさん 劇場版」他
・脚　　本　　赤松義正
　　　　　　　「明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛」
　　　　　　　「×ゲーム２」他
・撮　　影　　工藤哲也
・照　　明　　福長弘章
・録　　音　　宗晋瑞
・美　　術　　山下修侍
・音　　楽　　佐藤和郎
・編　　集　　和田　翔
・製　　作　　熊澤芳紀
　　　　　　　酒匂暢彦
・プロデューサー　辻畑秀生
　　　　　　　上野境介
　　　　　　　平野貴之
・ラインプロデューサー　酒井　明

【　キャスト　】
・松原夏海（ＡＫＢ48）
・横山ルリカ（アイドリング!!!）
・宮崎理奈（SUPER☆GiRLS）
・絲木建太（PureBoys）
・坪内　守
・金山一彦
・篠崎　愛（ＡｅＬＬ）


※ジャケット（ウラ面）

【　仕　様　】
・型　　番　　ASBX-5388
・製作年度　　2012年
・製 作 国　　日本
・原　　題　　----
・発　　売　　アミューズソフト
・販 売 元　　アミューズソフト
・提　　供　　----
・価　　格　　----
・字幕翻訳　　----
・吹替翻訳　　----
・吹替演出　　----
・制作協力　　----
・日本公開　　2012年 5月26日
・リリース　　----
・収　　録　　本編 約82分
・サ イ ズ　　16: 9 LB
・音　　声　　１．日本語 オリジナル 2.0chステレオ
　　　　　　　　　ドルビーデジタル
・字　　幕　　----
・そ の 他　　片面１層、MPEG-2、COLOR、複製不能、
　　　　　　　DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
　　　　　　　DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典　　----


※ディスク

【　ジャケット　】
・オモテ面：憎いヤツを殺せ。
・ウラ面　：「リアル鬼ごっこ」「×ゲーム」
　　　　　　山田悠介
　　　　　　　　×
　　　　　　「ＡＫＢ４８」
　　　　　　松原夏海
　　　　　　　　４グループのアイドルが奇跡の競演

困ったような顔をして骨壺（大きなパズルボックスみたい）を抱えた主人公。その両脇に、事件に関係する女子高生が 3人。なかなかステキなジャケットだが、これで［キャッチコピー］の「憎いヤツを殺せ。」がポップな字体で派手な色だったら、コメディ映画にしか見えないな。(苦笑)
ウラ面も、女の子 4人の画像が使われていて、キャプションにキャスト名が入っている。ザンネンながら物語世界は伝わって来ないが、アイドル映画としては王道のデザインと言えるだろう。
ホラー映画としては、イマイチのジャケットだが、ファンにとっては嬉しいデザインではなかろうか。(爆)

【　感　　想　】
「欲しいっ！」

その骨壺の遺灰を飲ませると「相手を殺せる」呪いを描いたホラー映画。お決まりの展開、お決まりのアイテムだけど、篠崎愛さんが出演しているのが、良かった♪

……この骨壺、欲しいっ！

――女子高生の室田絵里は、学校でも目立たない子だった。彼女にとって幼馴染みの赤星美津子だけが心の拠り所。或る日のこと、美津子が教師の市田にセクハラされているのを、絵里は目撃してしまう。
――というのが導入パート。

……女子高教師って昼日中からセクハラできるのか。いいなぁ。（←問題発言だな）

――セクハラを目撃したのに逃げてしまったことを激しく後悔する絵里。彼女は、美津子のために稲田家の骨壺から遺灰を取って来る決意をする。しかし、それは、大きな間違いだった。市田を脅すためだったが、遺灰を入れたスポーツドリンクを別の教師が飲んでしまった。その後、教師は校舎の三階から転落死。偶然ではなかった。遺体には左腕がなかったのだ。絵里たちは、骨壺の呪いがホンモノであることを知ることになる。
――というお話し。

……この遺灰、欲しいっ！！

遺灰を飲み物に混入させる、タオルをかじる癖がある女の子にはタオルに含ませる、頭からかけても、吸い込んでも、呪いは有効らしい。然も、即効性が高い。素晴らしい。完璧だ。(笑)

……遺灰を手に入れた市田は、「これがあれば、青臭い女子高生なんか要らない」とか言っていたけど、勿体ない。私は、青臭い女子高生、欲しいなぁ♪

映画の出来映えは凡庸だった。ショック・シーンは甘いし、 遺灰を使って、バタバタと女子高生が殺されて行くのかと怒濤の展開を期待したが、意外とおとなしめ。遺体の描写は生々しいけれど、直接的な演出はない。驚いた顔を映したらカットアウトして、場面が飛んで訃報がもたらされる。そんな演出の繰り返し。欧米のヌタヌタグチョグチョのホラー映画を見慣れた目には物足りない演出だった。

……絵里は骨壺を地面に叩きつけて壊したけど、散った遺灰をホウキで集めたら、まだ使えないかな？(笑)

基本的に脚本がダメだな。説明不足なクセに、セリフだけは説明口調だったりする。女性教師が校舎の三階から飛び降りた後の女子高生のセリフ。
「いままで楽しくお喋りしていたのに！」
なんだ、このセリフ、笑いました。(笑)

……絵里が壊した骨壺を直したら使えないかな？

登場人物もキチンと描けていなかった。キャラもブレっ放し。そもそも、絵里役を演じた松原夏海さんは、ミスキャストだ。「目立たない子」「強く当たられると逃げてしまう子」「孤独な子」、でも、好きな美津子のために無私の心で頑張ってしまう子には見えない。常識的な子にしか見えなかった。お墓から骨壺を取り出し、遺灰を試験管に詰めて学校に持って来てしまうような、どこか頭のネジが緩んだ子には逆立ちしても見えないな。（そのせいでキャラがブレて見えるのかも知れない）

……骨壺は小さいから、遺灰の量は少ないよなぁ。他の人の遺灰を足しちゃダメかな？　いっぱい殺したいけど、やっぱり、効力は薄くなるのかなぁ？

赤星美津子役を演じたのは、横山ルリカさん。背が高い子は苦手なんだ。でも、ちょっとタレ目で泣顔のところがＳゴコロをくすぐる。『トイレの花子さん新章／花子VSヨースケ(16)』に出演されていた。

佐伯果穂役を演じたのは、篠崎愛さん。幽霊にトイレで殺されて、右腕を持って行かれてしまう。私なら違うトコを持って行くけどなぁ。（←バカ！）　個人的なことを言わせていただければ、彼女が一番カワイイと思う♥

殺したい相手は１ダースはいるけど、遺灰を元手に稼ぐって手もあるな。勿体ないから、片栗粉で10倍に薄めてから売るか。効能が不確かだけど、ネットで販売できるのかな？　薬事法に引っ掛かるか。「自ら手を下さずに幽霊が相手を殺してくれます」って堂々と記載は出来ないもんなぁ。「幽霊が対象者を殺すことを保障するものではありません」とでも書いておくか。でも、特定機能性食品として申請したら、効能が正しいかどうか、どうやって検査するのだろう？　どう対象者を選定するんだろ？　気になる。(笑)

オススメ出来る仕上がりではなかったけれど、女の子がいっぱい出て来るので、観てあげて下さい。篠崎愛さんがカワイイです。(笑)


【　山田悠介関連作品　】
『2250　アバター』
『2188　親指さがし』
『2134　あそこの席』
『1407　復讐したい』
『1399　リアル鬼ごっこ』
『1400　リアル鬼ごっこ２』
『1401　リアル鬼ごっこ３』
『1402　リアル鬼ごっこ４』
『1403　リアル鬼ごっこ５』
『1404　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン －序章－』
『1375　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.1』
『1376　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.2』
『1377　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.3』
『1378　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.4』
『1379　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.5』
『1380　リアル鬼ごっこ／ジ・オリジン Vol.6』
『1405　リアル鬼ごっこ／ライジング』
『1406　リアル鬼ごっこ（2015）』

【　横山ルリカさん出演作品　】
『2171　トイレの花子さん新章／花子 VS ヨースケ』

【　永江二朗監督関連作品　】
『2107　こっくりさん　［劇場版］』
『1283　もっとあなたの知らない世界／恐怖編』
『1284　もっとあなたの知らない世界／亡霊編』